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診断
《重篤な下痢に続いて嘔吐し、数時間後に死ぬ大人は、殆ど全てコレラである》(Lapeyssonnie)と云われるくらい、他に疑われる疾患は少ないが、初期の症例は所見が全く認められず、診断上問題となることがある。細菌学的診断では常に、衛生状態を考慮に入れた手段が取られねばならない。流行中にこれを行なうのは無駄である。流行の末期では、コレラの診断は、逆に極めて簡単に行なわれる。よく見誤る疾患に、赤痢、サルモネラ症、食中毒、マラリアと、消化管障害を伴う細菌性またはウイルス性疾患が何でも挙げられる。これらの疾患の季節的な再発は、確かにコレラ流行の末期によく見られる。
従って、細菌学的な確診が必要となる。手技は簡単で、便または綿棒による直腸擦過で標本を取り、アルカリペプトン水またはtaurocholate-tellurite-peptoneで保存、輸送し、TCBS寒天培地にて37℃で6-8時間培養すればよい。得られたコロニーは、 Pasteur研究所製の分離培地またはTeepolの寒天培地で分離する。細菌学的、血清学的、さらにはライソタイプの型によって、分離されたビブリオ菌の同定を行なう。
臨床検査は治療に対する指針も与える。簡単な方法で血中窒素やヘマトクリットが測定すれば、血液生化学的な評価が出来る。血中の電解質や尿素の量は、実際にさほど重要な指標とならない。
 
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