Sorry ,This page is written in JAPANESE. English version is not available

疫学的な様式
従来コレラの疫学的な広がり方には、小規模で尾を引く型と爆発的な型の2つの様式がある。1970-71年に集められたデータからは、浸淫状態は(永続的なものでなければ)流行が起こる前には長期間認められず、流行の極期も同様に突然生じる。海岸、潟湖、河川沿いの多湿地帯で、雨が多く水かさが増す季節には、流行は約2ヵ月にわたり続く。その極期は20日間で、その後は弱い浸淫状態になる。細菌の密度は変動があり、人間同士の病原体のやり取りが、水を介しての伝染と共に、拡散の原因となる。極東で考えられた、この従来からの伝染様式は、西アフリカでも見られた。乾燥地帯やサハラ地方では、流行の発生は爆発的で、極期はすぐに起こり、衰退も急速である。流行源は不規則な形で短期間に拡散し、住民の30%から75%もが感染することがある。難民収容所のような不衛生で超過密な居住状態で、最も極端な流行が起こる。外環境が極期の形成に関与することはなく、病原菌は直接的に人間から人間に伝染する。細菌の密度が急激に上昇した後、最初の患者が出現し、最初の死体から爆発的な伝染を引き起こす。このように外環境の関与が少ない流行形式では、より多くの人命が奪われ、予見が難しく、管理が困難である。しかし流行期の間に浸淫状態はない。

熱帯医療データベースに戻る

AMDAのホームページに戻る


      このページは、アムダ企画のご協力により作成されました。

            お問い合わせはmember@amda.or.jpまでお願いいたします。