Sorry ,This page is written in JAPANESE. English version is not available

性病性リンパ肉芽腫またはNicolas-Favre病 ICD 099.1.


C.trachomatisの特定の血清型によるもので、男性同性愛者や(インド、黒アフリカといった)一部の熱帯諸国で見られる。性病性リンパ肉芽腫の症候は極めて多彩であり、主な病変リンパやリンパ節により、慢性化することが特長である。

感染部の下疳は症例の50%に出現しない。これは感染後 1-3週間で、外陰部臓器や肛門にヘルペス様の潰瘍病変を作る。鼠径部の横痃は男性患者によく見られる。大小のリンパ節が幾つか融合し、初期には可動性だが、次第に皮膚に固着して、軟化した後に瘻(多発性で《如露の金口様》と称される)を形成する。これは終わりなく進行する。男性例で会陰部まで病変が広がることは稀である。女性例では時おり慢性陰門潰瘍で発症する。会陰部に腫大があり、多少柔らかい瘻を形成して、緩慢に進行する。肛門-直腸病変は原発性でも二次性でも、直腸炎を起こし、肛門狭窄を合併することがある。

診断は、熱帯地方ではC.tarachomatisをリンパ節や外陰部病変の膿から分離したり、血清学的(特異的免疫蛍光法)に施行することが非現実的なため、臨床的に行われる。

治療はsulfamide系またはcycline系を最低15日間、しばしば晩期例ではそれより長めに処方する。横痃は穿刺することはあっても、決して切開してはならない。慢性陰門潰瘍と肛門狭窄には時おり処置を要する。

熱帯医学データベースに戻る

AMDAホームページに戻る


      このページは、アムダ企画のご協力により作成されました。

            お問い合わせはmember@amda.or.jpまでお願いいたします。