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症候
マダニの吸着後、潜伏期が7日間ほどある。発病は激烈で、悪寒、熱発、筋肉痛、頭痛、衰弱がある。全身期には脈拍解離のない発熱、低血圧傾向、乏尿、興奮や譫妄を伴う精神障害、少なくとも心電図上の心筋障害といった重篤な感染症候群を認める。第4病日に発疹が手首や踝に出現し、求心性に体表全体に広がる。皮疹は丘疹から出血斑状になる。発疹の出現は何回も繰り返し、銅色の局面となって消失する。
経過は、抗生剤出現までは重篤だった。死亡率は20%を越え、合併症(細菌性の重感染、壊疽、心筋炎)が頻発した。ロッキー山紅斑熱とサンパウロ・ダニチフスの予後は良好である。今日では合併症は極めて少なくなり、死亡率も減少した。  
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