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症候
発疹熱の症状は発疹チフスのそれに類似するが、さほど重症とならない。潜伏期は12日で、発病はいつも激烈なわけでない。全身期には重篤な感染症候群(熱発は40℃で稽留し、脈の解離はない)が見られ、発疹は熱発して6日後に出現する。その後丘疹から斑状丘疹となる。一般に頭部、手掌、足蹠には見られない。ツゥーフォスはない。
経過は抗生剤の開発前から良好(合併症もなく、15日ほどで殆どが軽快)であり、48時間以内に軽快することもある。重症型は合併症のある者や高齢者に見られ、アフリカで特に多い。サバンナチフスは薮が火事になる季節に突発し、臨床上は発疹チフスに類似する。脳炎、心筋炎、脱水の症状が著明で、この場合は重篤となる。
 
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