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症候
熱帯での破傷風の症候は、詳述し難い。軽症型での軽微な開口障害を、 Dakarの研究者らは《自由を奪われた舌のよう》と表現し、診断に有益な所見と強調している。
予後に関する主要な要因の中でも、潜伏期の長さに意味があるかは評価が分かれ、それを特定することも不可能なことが多い(傷口にC.tetaniが二次感染することもある)。一方、筋肉の拘縮が広がるまでに要した時間(嚥下困難の出現)、拘縮の部位数と重症度、および最悪期の重篤度(軽快させるのに必要な鎮静剤の用量)、自律神経の所見(体温、呼吸障害、循環動態)及び時には年令や基礎疾患(高齢者で基礎疾患のある破傷風症例は重篤)はより重要な指標となる。
死亡率は、治療方法が不十分なことを考慮しても、さほど上昇しない。Dakarでは死亡率は38%(全症例の90%を越える新生児破傷風の死亡例を除いても30%)に過ぎない。フランスの場合(Paris Claude Bernard病院で最も厳密に集めた数字で34%)と極めて近い割合である。それでもアフリカの治療設備は脆弱であり、欧州のような救急医療サービスも普通ない。従って、アフリカの破傷風は欧州のそれよりさほど重篤ではないが、その理由は、患者が若年層であることが関係すると認められる。  
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