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鑑別診断
まず本症を疑うことが診断につながる。
斑状病変は癜風、色素欠乏性母斑、白斑、瘢痕の色素脱出、湿疹と混同されることがある。浸潤性の凹凸のある病変は表皮糸状菌症、トリポネーマ症、結核性ループス、環状肉芽腫、乾癬、サルコイドーシスとの鑑別が必要である。
ライ腫は熱帯覆盆子腫(フランベシア)、皮膚リーシュマニア症、神経繊維腫、サルコイドーシス、ヘマトデルマ、Kaposi肉腫と間違われる。
びまん性のライ腫型には、時おり硬皮症や粘液水腫を引き起こす。
ライ性神経炎では、菌が分離されれば問題はないが、脊髄空洞症のうち硬直性麻痺を示す型とDejerin-Sottas型家族性肥厚性間歇性神経炎と鑑別されることがある。
運動機能障害があれば、急性灰白髄炎(ポリオ)の急性前期(知覚障害を合併しない)と鑑別せねばならない。 Dupuytren攣縮、先天性関節伸展は鷲手を作ることがある。
ライの栄養障害に対しては、動脈炎、脊髄癆、糖尿病、 Thevenardの潰瘍-肢断性アクロパチー、アインフム(dactyolysis spontanea) に因るものを除外しなくてはならない。
I型反応は、丹毒、蜂巣織炎、播種性の紅斑性狼瘡、結節性または中毒性血管炎と紛らわしいことがある。ライ性結節性紅斑は、他の原因からの結節性紅斑、特に結核性、レンサ球菌性、薬物性、サルコイドーシスによるものを除外しなくてはならない。
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