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症状
足の真菌性菌腫(同義語:マズラ菌症、マズラ足)
この臨床症状は黒アフリカとインドで最も多い(Maduraはインドの都市名)。潜伏期間は数か月から数年と幅がある。足が結節性に腫大して発症する。これは無痛性で、皮下組織に病変を作る。いろいろな程度に限局し癒着する。発育は緩徐である。その後、診断がはっきりする。でこぼこに腫大し、大きくなると、足は変形する。背部に菌が侵入して、病変を作ることが多い。この無痛性の腫大は幾つもの瘻を作り、そこから黒や白色の菌塊がこぼれ落ちる。真菌性菌腫は表面から深部へ急速に広がり、下部に後遺症を生じる。骨病変では溶解し、腐ることなく、不整な間隙を作る。その結果、いろいろな形の組織脱落を生じることがある。転移はないが、例外的にリンパ節に病変が広がる。

  臨床型
地図状型:菌腫の大半は足に出来るが、四肢、臀部、爪、胸廓、項(うなじ)、背部、毛髪部にも生じる。骨内に原発した菌腫は、脛骨上部に次第に出現するため、診断が困難である。これらの部位では、全摘出が困難なため重症である。

  放線菌性菌腫:ラテンアメリカに多く、真菌性菌腫と明確に区別される。皮下の腫大はより炎症が強く、痛みが激しく、拡大する。瘻がより沢山でき、《じょうろの金口》様を呈し、時には見えないほどの白、黄、赤色の菌塊を排出する。細菌の重感染は頻繁である。骨病変では、 microgeode類の細菌が骨を《パンの身》様に変性し、骨辺縁にスピキュラを形成することがある。リンパ節転移は比較的多いが、所属リンパ節の腫大は多くが他の細菌によるものである。
 
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