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診断
真菌学的診断histoplasmaを喀痰、胃液、血液、骨髄、肝、皮膚粘膜の病変から検出する。直接検鏡はGiemsa染色で行なう。H.capsulatumは小型の酵母で、組織球の内部(Virchow の組織球では大きな空胞に菌を含んで見える)に認められるが、病理標本(膿、喀痰)からの検出は困難である。(PAS染色などでは)病理学的な試料から鑑別される。培養は Sabouraud培地を27℃で用いると、菌糸または特徴的な厚膜胞子が観察出来る。(血液、脳、心、シスチン入り)培地で、病変部の試料を37℃で5-30日間培養すると、小型の胞子が同定される。病理学的な試料をハムスターの腹腔に接種すれば、同じ程度の感度で菌糸が検出される。接種した動物を4-6週間後に解剖すると、肝、腹膜に膿瘍があり、これを培養に回すことが出来る。

  免疫学的診断:histoplasimの皮内反応は、初感染から陽性となり、その後長期にわたって陽性で続く。播種型やアネルギー(免疫応答低下状態)では、ふつう陰性となる。浸淫地帯では、住民の多くの割合が陽性となり、その診断価値は限られる。血清学的方法は特異抗体を検出するものである。ゲル免疫沈降法や免疫電気泳動法は早期から上昇し、沈降線を形成したものは、活発な感染を示す特異的なものである。その他の方法(補体結合法、感作赤血球や粒子の凝集法、間接的免疫蛍光法)は、播種型で利用価値がある。
 
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