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症状
原発性クリプトコックス症:肺によく見られ、臨床上は無症状や感冒様に経過する。胸部X線では、様々な実質性の透亮像、時に広範な縦隔のアデノパシーを呈す。このような肺クリプトコックス症は、繊維化して自然治癒することがある。本型はしばしば拡大して、化膿し、リンパ行性や血行性に全ての臓器、特に中枢神経に広がる。二次性の皮膚粘膜病変は、四肢や顔面に生じる。丘疹性膿胞や座瘡性皮膚病変が潰瘍化する。
皮膚粘膜の初発型は極めて稀である。
続発性の髄膜炎型クリプトコックス症:亜急性の脳髄膜炎が有熱性の頭痛で発症し、鎮痛剤に抵抗する。二次性に嘔吐、髄膜症状、脳神経症状、大脳半球の症状が合併する。Cryptococcusが髄液中に認められる。局所型では脳腫瘍様の症状(頭蓋内圧上昇、大脳性または半球性の症状)が進行する。これの外科的切除は難しい。酵母は、軽快または治癒した髄液中だけでなく、切除片の組織標本からも検出される。脊髄炎は稀である。この場合、神経髄膜病変は数か月後に剖検で認められるだけである。
クリプトコックス性敗血症:変動性の発熱に頭痛と嘔吐を伴う。しばしば神経髄膜症状を合併することがある。内蔵病変としては骨、泌尿器系(腎、前立腺、睾丸)、心、眼球が多い。突然発症し、数週間の経過で死亡する。
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