Sorry ,This page is written in JAPANESE. English version is not available
診断
診断は直接検鏡で酵母を証明し、培養で種を同定することである。Candidaには多数の種があり、そのどれもが人間の病原体となるため、診断は難しい。近年、健常者の中に腐生菌がしばしば見つかっており、臨床のデータと生物学的検査結果が食い違うことは避けられない。試料の採取は次のように行なう。鱗屑のある皮膚はメスで削り取り、膿はパスツールピペットで吸う。口腔と陰部の粘膜は棒ブラシで擦る。便は直接検鏡か培養する。血液は培養する(通常の肉汁にグルコース2%を添加する)。髄液、喀痰か気管支分泌物(こちらの方がよい)は吸引して採取し、組織は生検する。
直接検査:芽胞を出した酵母と新しいフィラメントが塗抹標本で染色されれば、閉ざされた組織(例えば髄液)から得られた場合、確実な病原菌として重要である。さもなければ、臨床像の一致と病原と思われる大量の菌を認める必要がある。 Sabouraud培地(グルコース入り)に抗生剤を添加して24-48時間培養すると、芽胞を出した酵母が青白いクリーム色のコロニーを作る。PCB(pomme de terre-carotte-bile,ジャガイモ−ニンジン−胆汁)培地にそれを移植すると、全てのCandida種は偽性フィラメントと小さな胞子(ブラストスポア)を作る。加えてCandida albicansは大きな胞子(厚膜胞子)を作る。実際にCandida albicansは37℃ヒト血清中で3時間でフィラメントを作るので、迅速に同定する。他の種の同定ではテトラゾリウムによる還元、糖による消化と発酵(オキサノグラム)法が研究されている。
血清学的反応は深在性カンジダ症に利用される(免疫電気泳動、エレクトロシネジー、間接的免疫蛍光法)。これには補助的な診断材料、疾病の経過観察、治癒判定の3つの適用がある。カンジダの皮内反応はアレルギー性症状の診断に利用される。免疫不全患者では浮遊抗原の検査が用いられることがある。
熱帯医学データベースに戻る
AMDAホームページに戻る
このページは、アムダ企画のご協力により作成されました。