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診断
採取:冒された毛髪を小さなピンセットで引き抜く。爪はメスで細かく削る。体毛の少ない部分の皮膚の鱗屑は、病変の縁辺部をメスか種痘針、或いはモケットの正方形法を使って採取する。
直接的検査:採取した検体を30%水酸化カリウムかラクトフェノールで明色処理するか、トルイジン青で染色して検鏡すると、糸状菌の胞子かフィラメントが明らかとなる。頭癬の毛髪を明色処理すれば、ミクロスポリック(Microsporum) 、ミクロイド(Trichophyton mentagrophytes) 、メガポスア(Trichophyton faviforme, T.equinum) 、毛内菌性(Trichophyton tonsurans, T.soudanense)、黄癬性(Trichophyton schoenleinii) と鑑別され、特に利用価値が高い。
培養:Sabouraud 培地にミクロヘキシイミドを添加して培養すれば、マクロスポルムのコロニーとミクロスポルムの成長した(紡錐形)菌体がきれいに認められる。
 
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