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疫学
 皮膚糸状菌症はGymnoascace族の一部で、小胞子菌(Microsporum),白癬菌 (Tricophyton), 表皮菌(Epidermophyton)の3種がある。角層、表皮、皮膚付属物(毛髪、体毛、爪)に独特な病変を作る。
皮膚糸状菌はMicrosporum gypseum(石膏状小胞子菌)のように、地中由来のものがある。ヒトと感染保有した動物に病原性を示すものがあり、イヌとネコにはMicrosporum canis(犬小胞子菌)、げっ歯類にはTrichophyton mentagrophytes(毛そう白癬菌)が知られている。その他はEpidermophyton floccosum(有毛表皮糸状菌)の如く、厳密にヒトだけに感染する。
感染形式はいろいろある。感染したヒトや動物に直接接触したり、衣類、帽子、靴、プールの飛込み板から間接的に感染する。皮膚糸状菌症は不完全な調理や不衛生により、小児に頻発する。本症はどんな気候条件でも見られる。
Epidermophyton floccosum, M.gypseum, T.rubrum(しょう紅色白癬菌), T.mentagrophytes, T.interdigitale(指間白癬菌), T.tonsurans (断髪性白癬菌)は世界中に分布する。この他は地勢学的に限局して見られる。T.concentricum(渦状白癬菌)は中近東に、M.ferrugineum(鉄さび色白癬菌)はアジアとアフリカ中央部に、T.violaceum(黄色白癬菌), T.schoenleinii(シェンライン白癬菌)は地中海沿岸に、M.langeroni, T.soudanense(スーダン白癬菌)はアフリカ西部に認められる。現実には近年の人間の移動で、皮膚糸状菌症は広がりつつあり、地理的に特別な種が減少し、別種が認められることがある。
 
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