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予防
回旋糸状虫 症は住民に(生産能力のない盲人や年令より老齢化した住民を作るような)災難をもたらしたり、(肥沃な渓谷を開発出来ないといった)生産性に障害を与える。社会経済的な出来事や患者数の増加から、大規模な調査や大衆運動の重要性が高まっている。多数のアフリカ諸国が参加して、西アフリカ大規模浸淫対策調整協力機構(OCCGE)や中央アフリカ大規模浸淫対策調整協力機構(OCEAC)は回旋糸状虫 症を最も憂慮される疾患と位置付けている。 Volta盆地では回旋糸状虫 症対策計画は1975年以来、国連(FAO、OMS、PNUD、世界銀行)諸機関、象牙海岸、ベニン、ガーナ、ブルキナファソ、マリ、ニジェール、トーゴ、の各政府の協力を得て始まり、最近はギニア、ギニア・ビサウ、セネガル、シエラレオネ(OCP計画)に広がっている。
この防圧計画は2つの柱からなる。
大衆を動員した回旋糸状虫 症の集団治療は、Mectizanの導入によって、diethylcarbamazineでは行なえなかった計画が容易となった。それでも、ブユの制圧と補足的な治療以外に何も行なうことが出来ない。OCP計画では媒介物対策が最大課題に挙げられている。水棲のブユの幼虫(図1)の棲息地を計画的に破壊するのに、非残留性の殺虫剤(temephos(Abate)Bacillus thuringiensisBt14chlorphoxin, permethrine、等々)を散布する。これにより15年間にわたり90%の伝播を遮断し、罹患率は1%未満に減少している。本計画は成虫の最高寿命とされる20年間続けられる。残念なことに、この計画が開始されて以来、ずっと昔に防圧された地域が再び感染地域となったり、 Abate耐性株の媒介ブユが出現している。OCP計画は媒介物対策が主要項目に置かれていたが、現実にはミクロフィラリア保有者をMectizanで集団治療する方法が強化されている。
図1
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