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症状
  症状の重さは摂取した幼虫の数と、時として後天的に傷害される免疫状態による。
   普通症状型:潜伏期は幼虫から成虫に変態する早さと一致する。無症状では48時間から6日間だが、侵入期が穏やかで1ヵ月して発症することがある。この侵入期は雌虫が小腸壁に貫入するのと同時期である。発症は突然に起こる、コレラ様とか赤痢様と表現されることがある大量の下痢で始まり、腹痛、悪心嘔吐が合併する。体温は急激に39−40℃に上昇し、小腸に多様に現われる毒素産生性感染症の所見を呈す。定着期または播種期は感染後第10日ごろで、発熱は40-41℃で平定化している。これは蠕虫疾患では異例なことである。
全身状態は変化するが、とりわけ筋肉痛と浮腫は本症に特徴的である。筋肉痛は大なり小なりびまん性で、羞明を伴う眼球後部痛、嚥下痛、(偽性三叉神経痛を伴った)開口痛、発声痛、呼吸時の痛みがある。浮腫は顔面に広がり、旋毛虫症によるそれは《大顔病》と称される(図1)。その他に見られる症状は、移動性の膨疹や発疹、喘息様の呼吸不全発作、Loeffler症候群様の肺浸潤、心電図上心筋炎所見を呈す頻拍、結膜下、爪下への出血である。嚢胞期は感染第3週に始まる。平熱化するが。筋肉痛とアレルギー所見は数か月間続く。全身状態は少しずつ回復する。
   軽症・無症状型:しばしば病気の検査をしている時に、或いは剖検をした時に過去に遡るかたちで、本症が見つかることがある。
   重症型:本型は希でない。毒素産出型の感染症群、または初期の脱水によって引き起こされる。その後、脳炎や心筋炎、急性肺水腫、気管支肺炎、急性腎炎で死亡することがある。
 
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