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 予防
  鈎虫症の根絶は実現可能である。欧州の鉱山では厳密な手段を取って、見事に成し遂げた。雇用時に職場検診をし、検診結果の報告を義務付け、坑道に移動便所を設置した。
しかし熱帯地域では、このぜん虫症に対する闘いは、社会-経済的に重大であり、多くの問題に直面している。集団治療には前もって用意された疫学調査が必要であり、とりわけ治療薬については効力があり、人体での耐忍性が良好で、費用がかさまず、1回投与ですむことが必要である。試みとしては、 pamoate de pyrantelとbenzimidazolesを用いる治療がある。
土壌の改良には、便所の建設と人糞の農耕利用を禁止するか制限することが考えられる(図1)。塩化カルシウムや青酸カルシウムを堆肥に混ぜることで、鈎虫の虫卵と幼虫を破壊することが可能である。衛生教育は学校でも行なわれることが肝要であり、糞便の衛生的な処理の重要性を教えることが、鈎虫症との闘いに一助となるのである。これとは逆に、靴を履くよう勧めるのは、履かないよりはましだが、見せ掛けだけのものである。

図1

 


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