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症状
乳児の場合たいていが未熟児で、生後2-6ヵ月の間に密かに感染し進行する。体重増加曲線の伸びが悪く、白っぽい喀痰排出、多呼吸、チアノーゼが出現する。発熱はなく、身体所見に異常はない。胸部X線上は、両肺野が早期に灰色調に暗くなり、さらにびまん性で細網結節状の陰影となる。ときおり無気肺や肺気腫のような呼吸器症状を伴う。多核好酸球を主体とする白血球増多症がしばしば見られる。自然経過は予測が付きにくく、50%が死亡する。乳児では気胸や縦隔気腫で命を落とすことがある。
学童や成人では、基礎疾患に癌や血液疾患があって、合併症としてニューモシスティス症の初発症状が見られることが多い。ふつう呼吸困難、咳嗽、発熱がある。胸部X線では特異的な異常所見はなく、発熱から遅れて出現する。炎症所見と細網−結節性陰影が多少とも伴う。血液ガスでは低酸素血症が明らかとなる。血算はふつう白血球減少症である。冒頭で述べたように、免疫が低下している患者では、結核、内蔵真菌症、ウイルス性または細菌性感染症の場合と同じように、本症を全身性に取り扱わねばならない。
pentamidineの吸入がPneumocystis cariniiの肺外への拡がりを防ぐのに最も望ましい。全ての組織に侵入し得るが、特に神経節、脾、肝、骨髄に転移しやすい。
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