肝に合併病変があること、血清学的検査、 metronidazoleを用いた治療に効果があることが診断の根拠となる。喀痰から貪血球性のアメーバを検出することは稀である。
その他の寄生部位
その他の部位への寄生は稀である。アメーバ脳膿瘍は、一般に肝あるいは肺にあるアメーバ症による合併症である。脳神経外科や病理解剖時以外に見つかることは少ない。皮膚アメーバ症(図2)は、2つの状況で生じる。1つは肝膿瘍や急性腸アメーバの虫垂炎の手術時に傷口から感染する例、もう1つは急性アメーバ赤痢の肛門病変から発生したものである。これら2つの場合とも、大変な疼痛と、周辺部が隆起し、白っぽい分泌物が出た、炎症性潰瘍を伴い、そのなかに病原型アメーバを含んでいる。しばしば潰瘍性大腸炎と誤診されてステロイド剤が使用され、アメーバが爆発的に増殖することがある。
ひ臓、泌尿器、骨関節のアメーバ症は珍しい。
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