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 抗トリパノソーマ薬(図2−3)


  Suramine(Moranyl);アシル尿素製剤で、1g入りアンプルには蒸留水で10%に希釈した溶液が含まれ、静注で毎週1回1gを、大人の場合5−10週間続けて投与する。子供には20mg/kg/回とする。小量を患者に投与して感受性を確かめれば、(発熱、関節痛、発疹、末梢神経障害といった)不耐忍の徴候は回避できる。Suramineの腎毒性は、各注射毎に蛋白尿の検査を行なって調べる。Suramineは血液脳関門を越えないため、第二期には効果がない。芳香族ジアミド;pentamidine(Pentacarinat)はイセチオン酸の形で、1バイアル10mlに300mg を含有する。治療薬量は4mg/kgを静注又は筋注で、 300mgを越えない範囲で48時間毎に7−10回投与する。 pentamidineの毒性は無視出来ない。注射部位の局所的な痛みと機能的な勃起不能が数日間続く。注射後しばしば、発汗、流涎、悪心、腹痛、時には虚脱や昏睡を引き起こす。これらの合併症を減らすために、患者への注射を空腹時や休息時にするか、静注時に5%ブドウ糖50-250mlを1時間かけて投与したり、血管収縮剤や抗ヒスタミン剤、高張ブドウ糖液を添加したりする。それでも末梢神経障害、喘息発作、流産、糖尿病、一過性或いは恒常的な腎不全、不整脈を呈す者がある。全身状態がひどく悪い者、体重が8kg以下の小児、妊娠初期の女性にはpentamidine の投与は控えるのが好ましい。リンパ血中期では、 Pentamidineは90%を越える回復率を誇る。第二期には効果がない。aceturate de diminazene(Berenil)は東アフリカのトリパノソーマ症に推奨する者がいるが、 pentamidineに比べ実際何らの利点もない。

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