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症状
  臨床症状は進行性で起こる。中程度の胸痛、錆色の喀痰(血液と赤味を帯びた虫卵があるため)が出る発作性咳嗽、時おり明確な血痰、微熱がある。全身状態は長期にわたりよく保たれる。
  放射線学的には殆ど結核に類似する。概ね3期に分かれる。第1期は結節性浸潤像が単独、またはこれに合併して胸膜肥厚と胸水を認める。これは茶色の好酸球に富んだ液である。第2期は1つか複数の空洞が出現し結核と誤診され易い(図1)。第3期は肺実質と胸膜の繊維化と石灰化像である(図2嚢胞の肉眼像、図3・顕微鏡像)。
  肺吸虫症は緩徐に慢性呼吸不全と右心不全を引き起こす。しばしば細菌の重感染と重症の血痰を合併する。小児では身長-体重の成長と精神発達が障害を受ける。
  肺吸虫症の異所寄生は頻繁である。腹壁筋、腹膜、肝、泌尿生殖器の特に子宮頚部の細胞内に多い。脳内の肺吸虫症(図4)は痙攣を起こし、いろいろな欠損症状(麻痺、半盲症)、好酸球性髄膜炎、意識障害を見る。脊椎性の好酸球症があり、時おり脳内に円形、卵型、房状の石灰化像を認める(図5)。

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