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診断
  肝吸虫症の診断は、浸淫地域に滞在または旅行した者で、肝に障害のあるもの全てに対して行なわなくてはならない。はっきりとしない消化管症状、胆石症或いは膵の症候を疑わせるようなものと、アレルギー障害があるときに本症を疑う。補足検査をすれば、疑いが強まる。
  血算では貧血を認め、時に重症であり、10-20%の好酸球血症がある。この好酸球増多症は多くの蠕虫症で見られるため、診断の指針とならない。肝機能障害でしばしば予後を評価する。早期に胆汁鬱滞の徴候、肝細胞に病変を疑う徴候(コレステロールの低下、エステル化、 Quick時間の低下)がある場合、やっかいな経過を取る。
  腹腔鏡と肝生検は肝硬変や胆管癌を見付けることが出来、診断の助けとなる。   糞便の寄生虫学的検査では、ふつう虫卵を容易に見付けられる。25-30μm 大で、幼虫を内包し、小蓋を有する小型の虫卵で、C.sinensisのそれは極部の小さな突起がある。感染して30日すると見つかる。十二指腸ゾンデで採集した胆汁内にも発見することがある。 特異的免疫反応では時おり間接的診断が出来るが、寄生虫学的検査がうまく行かない場合に行なう。補体結合反応、血球凝集阻止反応、免疫拡散法、免疫電気泳動法が用いられる。疾患が慢性化していると、これらの試験はしばしば陰性化する。
 
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