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治療の適応
S.haematobiumに因る住血吸虫症:寄生虫学的に確診されたらば、metrifonate 或いはしばしばpraziquantelで治療に移る。尿路系抗生剤の併用も必要となる。治療の判定は3ヵ月以上経ってから行なう。寄生虫学的に90-100%の症例が回復する(尿の凝結塊には死んで石灰化した虫卵以外に虫卵を含まない)。好酸球値は正常化し、抗体値は低下する。膀胱鏡では膀胱病変、例えば第3期の特異病変(キイチゴ状腫瘍)の減少が明らかとなる。超音波造影は膀胱鏡や尿路造影よりも容易に行なえる。病変の減少或いは残存が膀胱の尿道開口部などで描出される。一方、膀胱の硬化と尿道の狭窄は、治療によって殆ど改善しない。寄生虫学的に治療効果の成否は3ヵ月目まで行なわず、それによって第2回目の抗住血吸虫剤の使用を正当化させる。
外科的適応ははっきり決まっていない。腎と腎うの切除、膀胱と尿管結石の除去では議論が尽きない。膀胱と尿管の形成術と肥厚・硬化部位への正常な尿管の移植は微妙で失敗が沢山ある。再建困難なものには施行しない。従って、適応は希にしかない。陰嚢の内容物、子宮頚部、付属器に対して、診断と治療の的は絞られることが多い。
S.mansoniに因る住血吸虫症:niridazoleは oxamniquineか praziquantel の様なより有効な製剤に代用されている。
これら2剤により、直腸とS状結腸の偽性腫瘍は消失し、外科的治療を必要としない。
S.japonicum に因る住血吸虫症:praziquantelは90%以上の症例で効果がある。
S.intercalatumに因る住血吸虫症:直腸S状結腸の病変にはpraziquantelを使用する。それ故、炎症性ポリープの切除は殆ど適応がない。
合併型:黒アフリカではS.mansoni とS.haematobium の混合感染が頻繁である。prazuquantelは特にS.mansoni に対して有効性でniridazoleに勝り、選択剤となる。
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