ザンビア
結核DOTSプロジェクト及びそれを取り巻くインカムジェネレーション

青年海外協力隊15年度1次隊・村落開発普及員 藤本 悌志
AMDA Journal 2005年 7月号より掲載

結核という病気は日本では過去の病気というイメージがありますが、途上国ではとても深刻なもので 、結核DOTS(直接監視下短期化学療法、Directly Observed Treatment Short-course)の導入によっ て一時的にその勢いが弱まったものの、HIV/エイズの出現によってアフリカ諸国を中心に爆発的に広 まっています。
 結核の治療には(ザンビアでは)8ヶ月という長期間の間、毎日薬を飲み続ける必要があり、その 服薬を途中で停止してしまうと薬剤耐性結核が発生して、地域の結核の状況はとても深刻なものにな ってしまいます。ザンビアでは途中で治療を止めてしまう患者が40%にものぼり、結核対策を進めて いく上で大きな問題となっていました。DOTSプログラムというのは、サポーターといわれるボランテ ィアが結核患者の服薬を8ヶ月間監視し、確実に結核患者を治療するということを主とした活動です。
 AMDAザンビアでは2004年2月から結核DOTSをジョージコンパウンド内で開始しました。ジョージコ ンパウンドは人口が12万人もいるルサカ市内でも最大のコンパウンドの一つで、コンパウンド内は27 の小さなゾーンに分かれています。このプロジェクトでは対象地域をその内の6 つのゾーンに絞り、 2月に各ゾーンから4名ずつとジョージクリニックから6名の合計30名に対してトレーニングを行い、 サポーターを養成しました。実際の活動は2004年4 月から始まり、以降患者の服薬の監視、患者の家 族に対する健康教育、地域内の人が多く集まる場所での健康教育、クリニックの結核コーナーの補助 、新規結核患者の発見などの活動を行っています。サポーター達は地域の人々を助けたいという意思 を持ってこのプロジェクトに参加しているのですが、今後は彼らにもっとプロジェクト全体を見る視 野を持ってもらいたいということで、地域の結核患者のデータ収集と分析に焦点を当てたトレーニン グも行っています。これまでに250名を超える結核患者がこのプロジェクトに登録され、80名以上が 治療を終えることができました。また、2004 年に登録された患者のうち、途中で治療を止めてしまっ た患者は9%まで下げることができました。
 また、AMDAザンビアではこのDOTSプロジェクトを完全に自立発展させるためにいくつかの試みをし ています。その試みの最終的な目標はプロジェクトに使われる費用を全て現地で得た収入で賄うとい うもので、そのために以前は主に栄養改善用の大豆を栽培していた農園でトマトやキャベツなどの他 の作物の栽培を始めたり、養鶏を導入したりしています。養鶏は青年海外協力隊の隊員支援経費とい う予算を活用し、2004年12月に鶏舎を建設しました。養鶏開始時は250羽ずつ成長をずらして3段階75 0 羽の鶏を飼育していましたが、売り上げが好調であるために、現在は規模を拡張し、合計1500羽を 超える鶏を飼育しています。販売は順調に進んでおり、地域住民を中心に毎月500羽を超える鶏を販売 しています。これらの試みはまだ始まったばかりで、結果が出るのはこれからのことではありますが 、現在スタッフは一丸となって自立したプロジェクト作りに取り組んでいます。
 私は2003年7月より青年海外協力隊としてザンビアに赴任し、1年10ヶ月を迎えようとしています。 これまでに結核DOTSや農園事業などで、本当に貴重な経験をさせていただきました。これからの任期 は長くはありませんが、私にできることを精一杯やり、日本では得ることのできない経験をできるだ けして帰りたいと考えています。




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