笠岡東中
文化祭「1円玉・5円玉アート」で募金

笠岡市立笠岡東中学校 生徒会顧問
大重 義法
（文責：藤井逸子） AMDA Journal 2001年 １月号より掲載

　11月10日、笠岡市立笠岡東中学校の文化祭は「中庭アート完成イベント」で生徒、保護者、教師が一体となった盛り上がりを見せました。

　3年前から学校全体で地域の清掃、地区内の施設での介護補助など様々なボランティア活動に取組んでいますが、ボランティアの幅を広げようと昨年の文化祭では1円玉・5円玉アートで募金活動を行い「AMDAネパールこども病院へ救急車を贈る会」に寄付しました。（詳細はAMDAジャーナル2000年7月号）

　ことしの夏休みには生徒会役員の生徒７名と生徒会顧問の教師でAMDA本部へ伺い会員情報局長の小池氏からAMDAの活動やボランティア活動の意義についてお話を頂きました。その後生徒会で何度も話し合い、文化祭のテーマを「地球」と決めました。地球規模のボランティア活動として昨年に引き続き、1円玉・5円玉アートで募金活動を行い、その募金をAMDAに寄付することにしました。

　中庭アート完成イベントにはAMDAから前プロジェクト推進局長の岡安利治氏に来て頂きアフリカのザンビアで展開されている支援活動やAMDAの活動について話して頂きました。その後生徒会から募金の目録を贈らせていただきましたが、当日も募金があり、最終的に80,422円を寄付することができました。

　私達教師は生徒達の「自分達の手で全地球的規模のボランティア活動を展開していこう」という思いが、AMDAを通じて世界に広がったことを実感できました。

　アートの完成まで苦労の連続だった。クラスごとの展示との両立、１円玉不足etc。でも、アートの完成には感動した。しかもコピーは僕が考えた「I have a dream」が選ばれたのだ。恥ずかしいなんて気持ちはなかった。ただ、ただうれしかった。苦労した甲斐があったと言うものだ。本当に良かったよ、アート！感動をありがとう！！！

　私はこの文化祭でみんなが地球や世界に目を向けて考えることができるようになって良かったと思います。そして、これからもこの経験を活かして生活やさまざまな問題点についても考えていってくれればいいなあと思います。

　文化祭当日「中庭アートはいったい何の絵なんだろう？」とドキドキ！並べている人たちもどんな絵に仕上がるのか全然わからずに自分達の担当パーツを運んでいる。

　絵は地球と鳥と「I have a dream」の文字。「いい言葉だな。」と思った。

　アートが完成した瞬間のみんなの歓声と拍手と笑顔がずっと心に残っています。そしてこのイベントのテーマソング「ＢＬＵＥ ＳＫＹ」を歌った「うた歌い隊」の歌声は学校全体に響き渡る最高の歌声でした。