ウガンダ

AMDAウガンダ活動報告

AMDAウガンダ支部代表
アン・バサリルワ
AMDA Journal 2002年 8月号より掲載

2000年、AMDAウガンダ支部はNWASEA(社会的・教育的向上を目的とするウガンダ女性協会)とAMDAの間で同意書に調印後、設立された。両組織はウガンダ社会向上のため、共通の目的の下パートナーとして活躍することが期待されている。

2001年、AMDAウガンダ支部はAMDAアフリカ会議を主催した。AMDAケニヤ、アンゴラ、ルワンダ、ザンビアからの参加者はこの機会にAMDAファミリーとしてお互いの経験や現在直面している諸問題について討議した。 アフリカ地域にとって、同じ土台の上で、各国の活動・成功と失敗等について話し合う機会を得たことは非常に貴重な経験で、身の引き締まるような思いだった。

この会議の参加者は、特に恵まれない地域における医療の向上や、切実な問題となっている災害に対する準備と対応に関するAMDAの決意について学んだ。ウガンダでは、緊急救援の必要事態に備えて既に災害支援チームを結成している。 このチームは人道的緊急救援のためにいつでも被災地へ出発することができる。同時に、支部の任務は地域住民とパートナーシップを組み、対話を通しての貧困や差別に苦しむ地域住民の医療と生活環境の改善をはかることである。

AMDAウガンダ支部は1996年から1999年まで続いていた以下の2件のプロジェクトを受け継いだ。

  1. ワキソ/ムピギ地区にて、職業訓練コース(縫製);
  2. ムコノ地区へ移譲されたニュンバヤワトト(子どもの家)医療施設。

この子どもの家では軽度のHIV/AIDS患者のカウンセリングや治療を行っている。

AMDAウガンダ支部が現在実施しているプログラム

1. 成人を対象とした基礎的識字教育及び収入向上プログラム

ウガンダの非識字率は、57.8%。読み書きの出来る成人住民層が、その識字能力を経済、社会、文化、政治及び福祉の向上に注ぐことができれば、ウガンダを近代国家に変えることが可能だと思う。 このことから、同支部では30の女性を主としたグループに識字教育を実施している。

30の中の1つ、Ityuba村(Nabitende地区)の識字教育クラスでは、男8人、女15人が男3名、女1名の教師からLuganda語を習っている。授業は、毎週、火・水曜日の14:00〜16:00。

ウガンダで実施している識字プログラムでは、字の読み書きのみではなく、農業技術、収入向上方法、家畜飼育等を研究しながら実践する。 収入を増やし、生活改善をはかることを目的としているため、卒業生は、養鶏、養豚、水産養殖(魚の養殖)等の家内事業を始めることを期待されている。 Ityuba村では縫製、豚飼育、ヤギ飼育、古着販売、野菜販売を普及している。農業は、パイナップル、バナナ、鶏飼育、ウサギ飼育、牛飼育、薬草栽培、そしてこれらの混栽方法等を指導し、現金収入策を図っている。

今後は以下の3点を目標に、活動を継続していく予定。

  1. 非識字者の男女、老人、及び障害を持つ住民の登録総数を2004年までに2002年の総数より少なくとも30%増やす。
  2. 2004年までに少なくとも半数の識字教育学習者に、新聞、雑誌や本などを提供し、読み書きの能力を維持できるようにする。
  3. 2002末年までに識字教育の教師及びその他の指導者を養成する。

このプログラムには学習者がより多くの知識を取得し、具体的な目的を達成出来るよう適所に工夫が凝らされているため、プログラムは順調に進んでいる。しかし、財政面や技術的支援においては問題もあり、奮闘を続けている。

2. 性に関する健康及び栄養プログラム

このプログラムの主な活動内容は以下の通りです。

(1)性に関する健康プロジェクト
支部は主に家族計画の重要性について指導し、カウンセリングを行うとともに、必要に応じて医療機関への紹介等も行っている。
(2)乳幼児と栄養プロジェクト
6才以下の子供達及びその家族(世話をする人達)の生活水準を改善することを目的とし、活動している。

(2)活動の意図するところは、下記の3点。

  • 子供達が何を必要としているか、また子供達の権利について家族と地域住民に認識してもらう。
  • 家族と地域住民に適切な健康管理、栄養、幼少期の成長と保護を施すための知識やその方法を指導する。
  • 家族と地域の住民が収入を向上させる。現金を得るための方法や能力を促進する。結果として子供達のケアをより充実することができる。

ウガンダ支部は地方自治体とパートナーシップを組み、地域レベルでこのプログラムを実施している。例えば、半年毎に実行している子供の日にはこの地域の教会と連携し、さまざまなイベントとキャンペーンを開催している。

子供の日、イベントとキャンペーンの内容

  • 成長記録(体重、身長)の測定
  • 栄養粥(オートミールや穀類を水か牛乳等で煮詰めてどろどろにした粥)の準備をし、母親達に調理法を教える。
  • 地元にある食物を陳列する。
  • 子供達のレジャー用品や遊び道具をつくる。
  • 子供達の権利の支持
  • 予防接種
  • 家族計画、妊娠期間中のケア
  • 駆虫
  • ビタミンAの補給

このような連携に加え、このプログラムでは新制度助成金と地域助成金を設けている。参加者が状況を分析した上で事業を選抜し、選ばれた事業は援助金を受けることができる。受益者自身が全活動の中心的存在となっているため、数多くの成功を収めている。

3. 水と衛生プログラム

井戸掘りや水源確保、水タンクの設置を通じて、水資源の有効利用を支援する他、学校に掘込み便所を設置したり、地域の住民の各家庭にトイレの設置することで、トイレの使用を習慣づけるように活動している。 さらには、ごみ・廃品の処理についての適切な方法を教えている。

水源確保としては、Nachitokolo池の改良の計画がある。くぼ地の真中に住民が井戸を二つ掘ったところ、水量が増え池となった。大きさは、直径30メートル、深さは約10メートルほど。水は黒く濁っているが、この水を周辺の250世帯が利用している。 今後この池に堰堤を作りそこに濾過装置をつけてきれいな水をパイプから出す計画である。

4. 食糧の安全確保プログラム

このプログラムは農業生産を高めるために、農作業の方法を改善することに力をいれている。支部のスタッフは地域の住民とも密接に連絡をとり、農民が新しい手法を取り入れることにより、最大限の穀物生産量が得られるよう活動している。

終わりに

AMDAウガンダ支部は、地域住民が彼らの持つ可能性を最大限に開花させ、生活水準を向上させることができるよう努力している。有志、ボランティア、及び寄贈者の皆様方のご支援をお願いしたい。

AMDAファミリー万歳!

(翻訳 藤井倭文子)




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