防災訓練

静岡県熱海市防災訓練報告

緊急救援対策担当局長
小西 司
AMDA Journal 2001年 11月号より掲載

 今年度の静岡県での防災訓練は、災害時に地上からのアクセスが難しい地形にある熱海市にて開催された。 AMDAはこうした各地の特色ある防災訓練へ例年医療救援チームを編成し、参加している。

 AMDAの防災訓練参加のコンセプトは、
1)防災訓練は基本的には地元の人達のための防災活動であり、AMDAはその医療救援分野において、 外部からネットワーク的に協力できる範囲で参加する団体である。
2)防災態勢が始動している環境において、外部から参入するAMDAチ ームが、地元にて活動されている防災組織各位の活動に対し、 どのようにそのシステムに参加し、補完できるかを自己研鑽する。
3) 可能なかぎり実践的に取組むために、現場での状況判断を優先していく。災害医療における困難を積極的に見出し、 地域防災民間緊急医療ネットワークとして補完・協力できるテーマを追求していく。

 今回AMDAからの参加は、チーム全体のチーフを担っていただいたAMDA国内防災機構の岡田眞人医師を中心に、 揚張晃代(浜松市)、山本より子(京都市)の看護婦2名、AMDA岡山本部から西村 肇、小西の調整員2名、 木村祐子(岡山市)、石川泰裕(岡山市)の協力調整員2名の合計7名による構成となった。

 もとよりAMDAのチームは、国内各地の災害における医療活動という意味では遊撃隊に近い。 今回もチームの動きを限定せず、必要とされる場面場面に参加していった。

 具体的には最低限必要な機材を小型車両1台に搭載して、 会場で集散しつつ、 次々と運び込まれる模擬患者へのトリア ージから模擬診療活動へと、人手の推移を見ながら行動展開する。 さらに災害状況を衛星通信で岡山本部へ連絡し、市内の病院へ映像を高速転送、 本部からの迅速な指示と継続支援態勢スタンバイが取れるよう、連絡テストを実施した。



 加えて東京から飛来した救命医療用ドクターヘリでの患者移送訓練に参加、 ヘリポートでの息を呑む手早い救命処置と緊急搬送訓練に参加した。

 人的および物的資源が絶対的に不足する環境の中で、迅速かつ合理的に行動することが求められる災害医療は、 通常の救急救命医療とは根本的な相違がある。貴重な訓練の場として今後も積極的に参加し、 AMDA関係者および参加者の災害医療技術向上に加え、各地での訓練参加を通じて、 実践的な地域防災民間緊急医療ネットワークを組み立てていく役割を担うことができれば幸いである。

 今回も静岡県、熱海市、東京都、全日本病院協会、日本医師会の各位よりご厚意をいただき、 たいへん有意義な活動に参加できましたこと、この誌面を借りてお礼を申し上げたく思います。ありがとうございました。




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