スタディツアー

AMDAスタディツアーinカンボジア
AMDA Journal 2003年6月号より掲載

3月1日から9日まで実施されたカンボジアでのスタディツアー参加者からの感想をご紹介します。

「出発からプノンペンまで」
3月1日
東京都 久米 大輔(会社員)

出発当日、これから始まるスタディツアーへの期待と未知の経験に対する不安を持ちながら成田空港へと向かいました。

このツアーには医師、看護師、学校の先生、大学生など職業や年齢が様々な人が参加していました。そして今振り返ると本当に個性的な方が多く、楽しい思い出をたくさんつくることが出来ました。

カンボジアの首都であるプノンペンの空港に降り立ち、目にしたものは近代的なきれいな空港でした。数年前までこの空港は木造平屋建であったようなのですが、カンボジアも急速に発展しているのかなと思いました。そしてバスでプノンペンの中心にあるホテルに向かいました。着いたのが夜ではありましたが、街頭や家の明かり等がほとんど見えませんでした。しかし、目を凝らして見てみると、その暗闇の中に人がいて、屋台でご飯を食べている人や道端を歩いている人がいることに気づきました。この国ではまだまだインフラが整備されていないなーなどと考えながらホテルに到着しました。



「コンポンスプープロジェクト」
3月4日
岡山県 川上 侑希(学生)

アンコールワットの観光を終えた私達はツアー4日目、コンポンスプー州を訪れた。

障害者や、貧困層の方々を対象に村々を定期的に無料で巡回診療しているモバイルクリニックに同行させてもらった。カンボジアの人々は近所の繋がりが強く、障害者に対しも全く差別がないということを聞き、日本人も見習うべきところではないかと感じた。

午後から、個人的にはこのツアーのメインだった、チャンバック小学校を訪れた。このチャンバック小学校はAMDA高校生会と企業とが協力して再建した小学校で、実は、私もAMDA高校生会の一員としてこの活動に参加していた。二年前の開校式にも出席していたので、これで二回目の訪問となるのだが、私にとってチャンバック小学校はいろんな思いが詰まっており、本当に楽しみにしていた。子ども達と折り紙で一緒に遊んだり、手作りの風車をプレゼントした。子ども達はとても楽しそうに私たちと遊んでくれ、私たちもとてもうれしかったし、楽しかった。二年前とはまた少し変わった小学校の姿を見ることができて、とても良かった。機会があればまた是非行きたい。

高知県 寺尾 茂子(看護師)

コンポンスプー州の村落開発では、それぞれの村に村長がおられ纏め役として活躍し、各家ごとには鳥・ブタ・牛など飼っていたり、自給自足の生活をされていました。特に女性は自立心が強く、村の中から4名のリーダーを作り自立支援としてバナナの皮で作ったカゴ、バックで収入を得たり、各家庭を訪問し掃除しあったりと、村は活溌化している様でした。



「プノンペン市内での他のNGO活動見学」
3月5日
東京都 館野 和之(大学講師)

キンクラン・リハビリセンターに向かう。センターは、アメリカ退役軍人協会などから拠出される豊富な資金を背景に、訪れた障害者に対して差別なく義手・義足や車いすを無料で提供している。義手・義足を製造するレベルは、ほぼ現代の日本と比べても遜色ない。義手・義足や車いすを装着した上で通常生活を送れるようトレーニングをするリハビリセンターも併設されている。訪れたときはちょうど休みの時間であり、車椅子に乗った人たちがバスケットボールに興じている姿が印象的だった。

プノンペン南部のスモーキー・マウンテン(ゴミの山)に向かう。到着した時の感想は、まさに「地の果てに来た」というものだった。ものが焼ける匂いとすえた匂いがないまぜになって鼻をつき、彼方までゴミの山が広がっている。ゴミから出るフロンガスは自然発火してダイオキシンを発生させ、地下に浸潤するので土壌や井戸水への深刻な環境汚染が懸念される。

続いてCMAC地雷除去センターに向かう。地雷除去はスタディーツアーに参加した動機でもあり、大きな期待があったが、結論からいってもの足らなさを感じた。もっと地雷除去の現場の声を聞き、現場の実情を見たいと強く感じた次第である。



「タケオ州アンロカ保健行政区事業1日目」
3月6日
広島県 村本 浩子(学生)

首都プノンペンを出発し車で南へ約1時間15分走った所に位置するタケオ州のアンロカに行きました。最初にAMDA Ang-Roka District Health Projectについて事業目標・管轄保健医療施設・プロジェクトスタッフ・具体的活動内容等の説明を受け、次に結核・マラリア・コレラについての講義もありました。プロジェクトの中で重要であると感じたことの一つはヘルスプロモーションを行っていく上で”予防”に力を入れることが重要であるということです。病気を治療することも必要なことですが、病気にかからないように生活することはさらに大切なことであると改めて実感することができました。

昼食を挟み、午後からは2つのグループ(ヘルスプロモーション/病院・診療所)に分かれて見学をしました。私は病院・診療所の見学に参加しました。病院では29名のスタッフ(医師・看護師)が働いており、入院している患者さんは成人では結核の患者さんが多く、子どもでは呼吸器疾患・下痢疾患の患者さんがいました。その後2つの診療所を見学しました。診療所を利用するほとんどの村人は多くの時間をかけて診療所に来なければなりません。診療所に来る患者さんの中にはマラリアで来る人も多いということでした。診療所には診察室と分娩室、医師の部屋がありました。

その後現地スタッフとバレーボールをしたり、クメール語の講座もありました。バレーボールは現地スタッフの完封勝利でしたがとても楽しかったです。クメール語講座の時にはツアー参加者の中から石川さんが日本語の先生になってくれて現地の人に日本語の講座をし、お互いの国の言葉を楽しく勉強することができました!夜は現地スタッフの家にホームステイをし、現地の人の生活を垣間見ることができ、また肌で感じることができました。



「アンロカ保健行政区事業2日目 プノンペン市内観光」
3月7日
千葉県 石崎 英美(学生)

午前中は2つのグループに分かれ、1つは、アンロカ・リファレルホスピタルの見学、もう1つはHealth Educationで劇をしました。私は前者のグループに参加し、カンボジアの医療制度や薬に関しての問題などの話も聞くことができました。カンボジアでは、期限切れの薬や日本では禁止された薬などを、Medical知識のない人々が無許可で売っている所もあるそうです。実際、市内を移動している間、ここ彼処に薬局があって驚きました。一般の人々が薬に関するちゃんとした知識を持てるような機会を政府やNGOなどが作るべきではないかと思いました。

午後は、プノンペンに戻って、ツールスレイ博物館へ。どういうところかは事前に聞いていたので、行く前から気分が重くなりました。ここは、もともと小学校だったそうですが、ポルポト時代に収容所として使われていました。いくつかの棟に分かれていて、始めに人々が虐待を受けた部屋(発見された当時のままの写真と実際に使われていた道具類が置いてあります。)、次に独房を見学しました。何人かのツアー参加者はその独房に入り、空気がとても重いとも言っていました。最後の棟は虐殺された人々の顔写真と遺骨、そして悲惨さを描いた絵画が展示してあり、すべてを見学し終わったときには、無力感に襲われ、それまで我慢していた涙が止まりませんでした。戦争を経験したこともなく、平和ボケをしてしまった私は、生きてきた中で1番の衝撃を受けました。



「最終日−この旅について」
東京都 大嶋 亮平(学生)

今回のツアーで痛烈に思ったことが一つある。それは「行動を伴わない理論は、実際何の役にも立たない」ということだ。スタッフの岡本さんはバス車内での別れの挨拶で「今回のツアーで、みなさんは自分の目標に向かって一歩前に踏み出したのだと思います」とおっしゃっていた。私自身も今回のツアーが自分にとっての「行動」の第一歩だと信じ、参加者との出会いを大切に、これからも自分の目標に向かって頑張っていきたい。このような機会を与えてくださったAMDA関係者の皆様方に深く感謝申しあげます。特に今回のツアーで私達をつきっきりでお供して下さった伴場さん、本当にお疲れ様でした。



AMDA職員 伴場 賢一

無事スタディーツアーを終了する事が出来ました。

今回のツアーを企画する上で、目的としていたのが私達の活動を見学してもらうのはもちろんの事、「現地の人達と交流できるツアーにすること」「何か一つでも問題意識を持ってもらう事」の2つでした。何処まで目的を達成できたかは解りませんが、日本では想像も出来ない電気も水道もない環境下でホームステイを行い、カンボジア人とクメールダンスを踊ったり、異文化の真っ只中で繰り広げられた9日間のツアー。全ての行程において積極的に参加してくださった、個性的で魅力的な参加者の皆さんに心から感謝します。

AMDAでは、今夏、カンボジア・ネパール・ザンビア・ペルーにてスタディーツアーを企画しています。次回は皆さんのご参加を心からお待ちしています。




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