スタディツアー

ミャンマー・スタディツアーに参加して

梅田麻希
AMDA Journal 2000年 11月号より掲載

スタディツアー参加!

 夏休みの計画をあれこれ思案していたものの、結局話しがまとまらないまま夏休みまであと1ヶ月を切ってしまいました。このままではせっかくの夏休みがふて寝に終わってしまう、と焦りが頂点に達した時、「そうだ、スタデ ィツアーへ行こう!」そう決意しました。というのも、スタディツアーであれば、何らかの形でそこに住む人たちの生活を垣間見たり、そこに関わることができるのではないか、と考えたからです。

これまでの旅行を通し、「世界 の表情は多種多様で、どこへ行こうがそれぞれに美しい。その美しさを深い 感動にまで変化させたのは、その土地の人々との出会いである」そんなことを感じていたため、一歩踏みこんだ旅がしたかったのです。スタディツアー への参加を決意した後はすべてがあっという間でした。私の夏休みにぴった りと収まるのが、AMDAのミャンマースタディツアーだったからです。「ミャンマー…スー・チーさん…どこだっけ?」正直なところ、慌てて地図を広 げ、旅行書を買い、「ビルマの竪琴」を読んだのでした。

メッティーラでのNGOフィールド体験

 参加したのは計14名。そこには、日本から同行した添乗員さんや、メッテ ィーラ病院子ども病棟を訪れた小児科の先生・看護婦さんも含まれます。参 加者の背景や年齢、目的は様々で、医療関係者ばかりではありません。各々 が縁あってミャンマーに呼び寄せられて来ました。


 9月3日から9日までの一週間の行程のうち、メッティーラにあるAMDAでのフィールド体験は2日間です。「マジズ村とアレイワ村での巡回診療・栄養 給食プログラム、メッティーラ病院子ども病棟、浄水プロジェクト、AMDA クリニック、セウー僧院学校の視察。その合間をぬって、パゴダ(寺院)の見学やマイクロクレジット(小規模融資)プロジェクトの説明を受ける。」こ のようなハードなスケジュールのためか、移動中のバスの中では大きな揺れ にも関わらず、ほぼすべてのメンバーが眠りの世界へ落ちていきました。


 二つの村の巡回診療・栄養給食プログラムには、多くの人たちが集まっていました。診察をして薬を出したり、無料で食事を配るだけではなく、その 機会を利用して工夫をこらした保健衛生教育を行っていました。それは、地 域の健康状態を底上げし、健康行動を根付かせていくためには不可欠なことです。

また、薬代の自己負担が不可能な人には、AMDAがストックしている お金の中で負担したり、給食プログラムの対象となる低栄養状態の子どもた ちを近隣の村々から見つけだしてくるという活動方法を知り、少ない費用の 中で最大の効果をあげるための工夫がなされているのだと感心しました。


 子ども病棟への支援としては、建設にあたっての資金的な援助だけでなく、日本での研修を通じてスタッフへの技術的支援を行うなど、医療を切り 口としたNGOのもつ力を存分に発揮しています。電力供給の不安定さやスタッフの不足は、病院の運営にとって大きな障害となり得ますが、地域の中 核病院として多くの人々に安心感を与えていることと思います。

今後は、太 陽発電などを利用して安定した電力供給が可能となり、病棟のもつ機能や設 備が十分に発揮できることが望まれます。また、看護職への理解が深まり、看 護を志す人々が増えるよう、国家的な取り組みがなされるべきなのではない かと感じました。その際、メッティーラの子ども病棟が医療職研修等を担 い、地域医療に貢献する日が来るやもしれません。

 僧院学校(学費無料)やマイクロプロジェクトでの活動は、AMDAの姿勢 をよく表わしているように思います。保健と言うものは、決して単一領域だ けで成立するものでありません。経済的・社会的背景の影響をとても強く受 けるからです。子どもの教育や女性の経済力育成は、長期的に必ず健康レベルの全体的な向上につながると確信しています。そうでありながらも、 AMDAは闇雲に活動の幅を広げるのではなく、教育や経済的自立の支援を通して保健衛生状態が向上することを目指しています。その明確な目的意識 に、自らのアイデンティティを貫く強さを感じました。


 私ひとりでは、AMDAミャンマーの活動の実際や魅力を充分にお伝えでき ずとても残念ですが、今後続々とお手元に届くAMDAジャーナルで活動へ の理解を深めていただきたいと思います。そして皆さんにもメッティーラを 訪れていただけたらと願ってやみません。

 この旅を通して感じたこと

 この旅では、たくさんワクワクしました。村へ向かうときには、ジープや 牛車に乗りこみました。また、パゴダや伝統的な人形劇を通じ、ミャンマーの豊かな文化に触れることもできました。また、お腹を壊すのではないかと心配していた料理も、「気づけばおかわり」、そんな自分に驚きもしました。

そして何よりも、嬉しかったのは人々の笑顔です。私の笑顔筋はすっかり筋 肉痛でした。国際理解という言葉には、実態の掴みにくい印象があります。しかしそれは決して大げさなことではなく、その国を楽しむことで自然に相手に対する関心や理解、思いやりが生まれるのではないでしょうか。

 私のきっかけは「夏休みにふて寝は嫌!」でした。ミャンマーのことには とても疎く、AMDAに入会したのもこの旅行がきっかけです。はじめの一歩がどんなに些細なことであっても、ミャンマーに出会い、そしてミャンマー が大好きになったことはとても大きな収穫です。

この旅行からもらった元気 とやる気で、これから自分は何をしたいのか、何ができるのか考えていま す。多くのことを感じさせてくれた、ミャンマーのみなさん、参加者のみなさん、そして貴重な機会を提供してくださった関係者の方々、本当にありが とうございました。楽しかったです!



緊急救援活動

アメリカ

アンゴラ

イラク

インドネシア

ウガンダ

カンボジア

グアテマラ

ケニア

コソボ

ザンビア

ジブチ

スーダン

スリランカ

ネパール

パキスタン

バングラデシュ

フイリピン

ベトナム

ペルー

ボリビア

ホンジュラス

ミャンマー

ルワンダ

ASMP 特集

防災訓練

スタディツアー

国際協力ひろば