スリランカ

     AMDA−AFOC 口腔顎顔面外科手術プロジェクト
スリランカ平和構築への外科系サービス
AMDA Journal 2003年 7月号より掲載

長い内戦の中で、取り残されてきた医療の一部に口腔外科・歯科がある。 口唇裂・口蓋裂で生まれてきて、縫合手術を受ける機会に恵まれず成長し、食事や発音に困難が 伴ない自立に支障をきたす子どもたちがいる。また戦闘の中で顎顔面を負傷し怪我は治ったものの、 形成外科的な処置が足りず生活自立に支障をきたしている元兵士たちがいる。 歯科診療の恩恵に浴することなく長年避難生活を続けてきた北部の多くの人々がいる。

顎裂、顎裂閉鎖不全などの手術をする佐藤医師(左)
顎裂、顎裂閉鎖不全などの手術をする
佐藤医師(左)

今回、口腔外科的医療分野のAMDAのパートナーはAFOC:Asian Fight against Oral Cancer (NPO法人アジア対口腔がん協会)である。その理事を勤められる鶴見大学歯学部口腔外科学科 口腔顎顔面インプラント科科長の佐藤淳一先生と、同大学口腔外科の林和喜先生が4月30から 5月13日にかけて、Vavunia General Hospitalで顎裂、顎裂閉鎖不全などの手術をスリランカ人医師ら とともに行った。

佐藤先生方は、5年間のJICA人材育成プログラム事業でスリランカでの歯科、口腔外科医師の養成を 同国唯一の歯学部のあるペラデニア大学で今年1月まで実施されてきたところである。丁度この 人材育成事業で育った医師たちが各地の基幹医療施設で働いていた。そんなときに医療和平プロジェクト が始まった。佐藤先生は医療和平プロジェクトへの参加を、教え子であるスリランカ人医師 らに呼びかけた。口腔外科医、麻酔医、手術室熟練の看護師らが呼掛けに快く応じた。 シンハラ系の彼等が北部 Vavunia のタミル地区まで来てくれた。そしてスリランカの医師が中心 となり口腔外科の手術室におけるシステム作りが前進した。

顎裂、顎裂閉鎖不全などの手術をする<br>佐藤医師(左)
顎裂、顎裂閉鎖不全などの手術をする
佐藤医師(左)

5年間の人材育成事業の成果が、その直後に「医療和平」という命の普遍性に根ざしたプロジェクト の中で、目に見える医療ネットワークの形で現れたといっても過言ではない。

スリランカでは、佐藤先生方の育てた大輪の花が咲きはじめている。




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