ペルー

オマテ市での活動経験
-AMDAペルー・防災トレーニング-


ベアトリス・ウルキア(Beatriz Urquia)
AMDA Journal 2003年6月号より掲載

オマテ市でのプロジェクトは、同市の政府機関、社会団体、一般市民という地域のすべての人々と共に活動するという意味で、私にとって、とてもエキサイティングなものであった。

私たちプロジェクトのスタッフが初めてオマテを訪れたとき、地元の人々が私たちを興味深く見ていた。アジア人がいない地域なので、日本人や日系人を含んだ私たちは、目立ったのであろう。しかし、地域の防災に関する調査を行うにつれ、地元の人々は、AMDAやプロジェクトについて知るようになり、私たちのことを彼らのコミュニティーの一部のように思うようになっていった。

政府機関や社会団体は、私たちにとても協力的で、防災についての質問に進んで答えてくれた。インタビューを実施する中で、災害マネージメントのプロジェクトをオマテ市やその他の地域で実施することの重要性を再認識することになった。また、政府機関の職員は、モケガ市など他の地域に出ていることが多く、彼らと共同で実施していくのは困難になるのではという懸念を持った。しかしながら、彼らとの最初の会合では、関係機関の代表がほぼ全員参加し、それぞれが地域社会に対しての責任と活動への参加の姿勢を明らかにしてくれた。

彼らは、防災活動に興味を示し、様々な提案をし、会合は有意義なものとなった。この機会を境に、情報や活動場所の提供など、プロジェクトにとても協力してくれることになった。


調査

この活動には、多くの人員が必要となった。市民防災局のボランティア養成コースの一部を借り、参加している若者に対してプロジェクトの説明とボランティアの募集を行った。AMDAの活動に興味を持ち、すぐに多くのボランティアが参加することになった。私たちは、コグリという近くの町でもさらにボランティアを募り、より多くの人々の協力が得られることとなった。ボランティアは学生だけでなく、仕事や家庭をもつ人たちもいたが、なんとか時間を割いて、出身地域だけでなく必要とされている場所どこにでも行き、活動に参加してくれた。彼らは、私たちの活動を理解し、とても協力的である。

様々な村で共に働くことで、お互いを知ることができ、AMDAスタッフ、ボランティア、そしてコミュニティーが団結することができた。村を訪れるごとに、そこに住む人々の習慣、問題など多くのことを学ぶことができた。地域特有の果物のとり方や食べ方も学び、地元の人に勧められるまま、そのあたりになっている果物をもいでそのまま食べられるといったおまけもついていた。強い陽射しのもと長い道のりを歩くのは楽ではなかったが、人々との交流や果物を楽しみながら、活動することができた。


トレーニング

応急処置のコースをボランティアと住民に対して実施した。様々な村から 40分以上かけて歩いて、コースに参加するものもいた。ボランティアは、活動に参加し始めた当初は、時間にルーズで、なかなか時間通りに集まらなかったが、今では、時間厳守でとても責任感も強くなった。

ボリビアの派遣医師による応急処置のトレーニング
ボリビアの派遣医師による応急処置のトレーニング

ボランティアは、今回のコースで応急処置の方法を学び、その知識を他の人々に普及できるようになった。残念ながら、会場や時間の問題で、すべての希望者がコースを受講できたわけではなかったので、また同様のコースをオマテ市の教育機関と協力して、実施することを予定している。

若者たちは、AMDAとともにオマテの人々に認知されるようになった。彼らによると、これまで若者を組織化し、彼らの持つ技術を活用する団体が存在しなかった。そのため、私たちは、コミュニティーの発展を支援するという目的のもと、若者ネットワーク「Juventud Forjadora」を形成した。このネットワークは、AMDAの支援のもと、活動計画を作成することから始めた。

最初の活動は、災害の早期警告システムを設置する資金を獲得するために、オマテのパンの販売することであった。材料の購入、パンをこねて焼く作業、販売と、いくつかのグループに分かれ、作業を分担して行った。すべての活動に参加できるよう、作業はローテーションで行った。AMDAの事務所は、この活動の拠点として利用された。この活動は、資金を得るということだけでなく、自らが地域のために共に考え、行動するという意味で、とても有意義なものになった。

私は、今回の活動経験にとても満足している。地域の若者の活動やコミュニティー全体の発展の一部になれたと感じることができるからだ。人々と親密な関係を築き、AMDAのファミリーと感じられるのは、とてもうれしいことである。ボランティアからは、「AMDAがいなければ、私たちは知り合わなかっただろう」、「AMDAのおかげで、他の機関では学べなかったことをたくさんできる」といったコメントをよく耳にする。今、私は彼らを信頼し、彼らの抱える問題を知るようになった。彼らは、災害マネージメントだけでなく、地域の様々な問題への意識が高くなった。児童や女性の虐待や望まない妊娠といった社会問題も見られた。

オマテ市は、平和な田舎の町であるが、様々な社会問題を抱えている。人々を啓発し、様々な会合を通じて、地域住民がともに学び、問題を解決し発展していくための助言を行い、支援していくことが重要だと思う。

最後になりましたが、支援を必要とする人たちのために働く機会をいただき、こころより感謝しております。




緊急救援活動

アメリカ

アンゴラ

イラク

インドネシア

ウガンダ

カンボジア

グアテマラ

ケニア

コソボ

ザンビア

ジブチ

スーダン

スリランカ

ネパール

パキスタン

バングラデシュ

フイリピン

ベトナム

ペルー

ボリビア

ホンジュラス

ミャンマー

ルワンダ

ASMP 特集

防災訓練

スタディツアー

国際協力ひろば