ペルー

AMDAペルーの活動

AMDAペルー エスカルレット・パロミノ(翻訳 藤井倭文子)
AMDA Journal 2003年6月号より掲載

1997年、日系人学生のグループが日系学校の中等部(3・4・5年生)の生徒、生徒の親、教師を対象に若者層におけるHIV/AIDS(後天性免疫不全症候群)の予防について情報集会を開くためにAMDAの活動に参加することを決めました。その結果、AMDAの支援により約1,000人の住民が恩恵を受けました。そしてこの活動が性と生殖に関する健康問題の予防プログラムを実施するAMDAペルーのスタートとなりました。

AMDAで私達は予防に関して情報だけでは十分でないことや性的行為に伴う危険性について人々がもっと敏感になる必要があることを確信しました。この目的のためにAMDAはCNES(Centro Nikkei de Estudios Superiores:日系高等教育センター) と協力して参加型教育方法を活用して目的を達成するために現在も活動を続けています。

AMDAは社会/医療関係の専門家になるために学んでいる学生(心理学、教育、ソーシャルワークを専攻)をプログラムのファシリテーター(学校でワークショップの責任者として活動するボランティア)として集め、リマの様々な教育機関で開催するプログラムを効率よく面白い方法で指導できる責任者として訓練しました。

翌年、AMDAは若者層を対象に性と生殖に関する健康プロジェクトを企画し、それを実施するために経験豊かで献身的なグループ活動の指導者からなる一つの小グループと一緒に活動しました。このグループはIES(教育健康機関)の協力を得て訓練されました。Villa Maria del Triunfo地域のNuevo Progreso州立学校の11〜18歳の1,500人の若者層、教師、生徒の親がこのプロジェクトの恩恵を受けました。生徒を11〜12歳、12〜14歳、15〜18歳の三つのグループに分けて性と生殖に関する健康、個人的成長及びリーダーシップの取れる人になるためのワークショップを実施し、責任ある性行為について指導するために題目は選択されました。

その結果、33〜40%の生徒が次のような理解力と姿勢(態度)を改善することができました:観察力、それぞれの家族に対する態度、ペルーが抱える問題の認識、目的を達成すること。また彼等は問題解決能力も上げました。

筆者(左)によるファシリテーター育成
筆者(左)によるファシリテーター育成

2001年3月、AMDAペルーの1チームはテグシガルパへ行き約120人(大部分が僻地集落の医療従事者)に性と生殖に関する健康について若者層を対象に参加型教育方法を使って指導する訓練をしました。各自の経験や、問題点についての意見交換、解決策の共有、プログラムを中期から長期にわたり実施する手段等について話し合うことができました。

これらの経験をもとにして、私達はAMDAで学んだ全ての事柄を共有するためにファシリテーターを育成することを決めました。一人でも多くの人が知識を広めるために若者層におけるSTD(性感染症)とHIV/AIDSを予防防するためのプログラムのグループ指導者を養成するプロジェクトを実施することを決めました。

このプロジェクトには3つの段階があります:

第1段階: 健康、教育、社会科学等の将来様々な職業に従事する350人の若い学生を集め、100人の参加者を選出後、彼等は6日間、続けて1日5時間、性について、彼等自身の経験を考慮に入れてのリスクと(影響)の重要性に関する認識を高めるための訓練を受けました。また、参加型教育方法の活用についても訓練を受けました。

第2段階: プログラムのファシリテーターを50人選出し、選ばれた指導者は特に子供や若者層を対象に活動するための訓練を受けました。同時に、彼等はワークショップで使うパンフレットについてデザインの仕方や作り方について習いました。15の州立学校、4つの大学予備校、6つの私立校、2つの職業訓練センター、3つの大学、2 つの若者の団体がプログラム指導者によって企画されたワークショップから恩恵を受けました。ワークショップは柔軟で受講者の特性や指導者の経験によりプログラムを変更することができます。私達は25,000人の若者層にHIV/AIDSの予防について教えることができました。

第3段階: 再構成、分析、評価、変更の提案、理論、技術、アプローチの仕方等全ての経験を次の活動に役立てるために体系化しました。管理面における経験は2002年の予防と啓発運動を強化することができ、HIV/AIDS問題だけでなく、特に貧困層において増えている若者の妊娠数や性的虐待等私達のコミュニティで重大問題となっている予防分野を広めるために努力を続けました。

また、子供や若者層が恩恵を受けられるために、より良い体制、仕事の分担、コミュニティの中でAMDAの存在を徐々に位置づける必要性が3つの異なったプロジェクトを昨年訓練を受けた3人の指導者が実施するということになりました。

プロジェクト1:
 子供と若者層を対象に性と生殖に関する健康のワークショップを実施するための訓練を受けるために、参加希望者は先ず応募し、面接によって199人の参加者の中から100人の選出された学生、保健衛生、教育、社会科学の専門家が25時間にわたるワークショップに参加しました。昨年のワークショップと殆んど変わりませんでしたが、今回は特に個人的成長と性に関する保健の問題(自尊心、価値観、家族計画、性的虐待、性と生殖に関する権利、及び意思決定等)について重点が置かれました。子供や若者層を対象としたワークショップの運営の仕方と資料の作成について訓練を受け、49人がグループ指導者としていろいろなグループを指導することとなりました。同時にリマの貧困地区に所在する医療機関の99人の学生もグループ活動の指導者になるために訓練しました。

プロジェクト2:
 電話の設置と法的情報及び指導。これまでに12歳から23歳の99人の若者層に避妊具の使い方、若者層の妊娠、家庭内暴力に関する問題、AMDAが実施している活動等を指導及び情報提供することができました。

プロジェクト3:
 32の異なった教育機関(州立及び私立)から7,523人の子供、7,506人のティーンエイジャー、300人の若者、地元教会及びその他の機関がセルフケアおよび性の認識に関するワークショップを受講しました。
 このワークショップの間、私達はより近くで特定階層の人々と仕事をすることができました。

コミュニティの殆どの住民や学校当局も子供を対象としたワークショップを希望しました。その理由はこの非常に傷つきやすい年代はいつも忘れられているからです。この活動によりAMDAはコミュニティにおいてその存在を確立し、遊び心を取り入れての指導法や参加型教育方法を強化しました。




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