ネパール

インマルサットを使用したリアルタイム動画像の遠隔医療への応用

MIT21 中野知治、鹿島小緒里、山本秀樹
AMDA Journal 2001年 11月号より掲載

 画像画像符号化、符号画像化のソフトとして、KDD研究所〔東京都上福 岡市〕製APC〔advanced pre-cording〕システムを使用し、通信手段として、特定非営利活動法人BHN テレコム支援協議会より貸与を受けた、Thrane&Thrane社制〔デンマー ク国〕TT-3080A Capsat Messenger〔Immalsat M4システム〕を利用しました。

 今回は、連先生がネパールで手術指導という機会にご一緒させていただ き、連先生の手術を日本で見学し、ディスカッションするということを中心 に、術前、術後の管理に衛星を使ったテレビ会議システムがどれだけ有効であるかを評価しました。

 送出した画像は、表のごとくで、画像は現存のテレビモニターには劣るも のの、術前の患者評価、臨場感のある手術風景の描写、患者の術後管理には、おおよそ満足できる電送ができました。また、症例のディスカッション にも有効でありました。

 このような衛星通信回線を利用したテレビ会議システムは、災害地や、IT インフラが貧弱な場所との連絡通信には有効なのは言うまでもなく、NGO として実際に医療活動をしている現場でも有効と思われます。また、今回のニューヨークでの事件を契機として、 海外に専門家を派遣するにはリスク管理がより重要になってきます。このシ ステムを使えば、専門家を現地派遣するというリスクをかけず、有効な指導 や会議を行うことが出来ると考えました。

 謝辞:本実験に協力いただいた特定非営利活動法人BHN支援協議会(信澤 健夫理事長)、毎日新聞大阪本社の皆様に感謝申し上げます。


※MIT21:Medical Information Technology 21
  IT〔情報技術〕を通じた国際協力・地域づくり活動を行なうことを目的とした任意団体


表:送出した画像とその評価
ネパールからの送出画像

状 況

日本側での画像
ヒルシュブルング病患児
術前注腸写真  
 3ヶ月男児 ○注腸の所見を理解することが出来た。
ヒルシュブルング病患児
術前超音波画像  
同患児、小型可搬型超音波装置
による検査
○freeze画面では、肝臓の観察をすることができた
×プローベが成人用のため病変の観察困難
無気肺患児胸部
レントゲン写真  
 3才男児、左肺野無気肺 ○次の検査へのディスカッションが出来た。
×肺文理までははっきり写らない。
小児鼠径ヘルニア手術
術中風景  
7才女児、日本人医師〔連先生〕
による執刀
○術野がはっきりと認識できた。
×画像のぶれがあると認識度が非常に下がる
乳児鼠径ヘルニア術後創
 3ヶ月男児、前日に手術施行 ○術創に感染の徴候がないこと、患児が元気であることが確認できた。




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