ミャンマー

医療スタッフ日緬交換プロジェクト
−ミャンマ−に帰国して−

AMDA Journal 2001年 3月号より掲載

 タン タン エイ看護婦は岡山で3ヵ月間の研修(平成12年8月20日〜11月14日)を終え、12月上旬よりメ ッティー ラ市民病院小児病棟“通称ミャンマー子ども病院”で勤務していま す。日本での研修の成果を生かしながら日々 忙しい業務をこなしています。 今回多忙な勤務の合間を縫って、現在の心境を伺ってみました。

Q.ミャンマー子ども病院で働き始めて約2ヵ月がたちましたが、率直な感 想を聞かせてください。

A.臨床経験は9年目になりましたが小児看護分野での勤務は初めてなの で、日本での研修を受けたとはいえ 初めは緊張の毎日でした。現在ミャンマ ー子ども病院は看護婦3人で24時間のローテーションを組んでおり、 日勤も夜勤も一人で業務をこなしています。緊急入院の患者も絶えませんし、  これから暑期に向けて更に忙しさは増していくと思われます。気は抜けませ んね。

Q.岡山での研修で学んだことは今どのような形で役立っていますか?

A.日本での研修中、最近の医療設備が揃った環境の中で、また限られた期 間の中で、 その全てを学びとることはできませんでした。 しかし今、実際こ こでの看護に役立っていることもたくさんあります。 例えば新生児の基本的看護、保育器での低出生体重児の管理、黄疸治療のためのフォトセラピ ー、 また呼吸器感染症の子どもの吸入や吸引の方法、乳幼児の点滴の管理等 さまざまです。 一方でこのミャンマー子ども病院にせっかく導入されたのに使われていない医療機器もいくつかあります。 その理由は操作方法がわから なかったり、使用するのに必要な物品がなかったりするからです。 日本で使 われていたものとは多少機種や操作方法が違う部分もありますが、 大部分は 私たちが学んだものと同じです。その点については勉強して実際使ってみることで より良い治療や看護に役立てていけると思っています。

Q.現在看護を行っていて問題を感じていることはありますか?

A.まず衛生面についてですが、日本の病院ではリネン類は全て病院から貸 し出していました。また診療器材に ついても一括して衛生 処理がなされていました。この病院にも一般的な肺炎、気 管支炎から、結核、麻疹、マラ リアなど感染症の子どもたち が多数入院して来ます。感染防止の上でも清潔な寝具や診 療器材の供給及びそ のシステムの構築が必要だと感じてい ます。また身体清潔についてですが私たちも限られた人数 の中でできる 限りのケアを提供しています。今後スタッフ の数が増えることで更にケアの質が向上していくことを望みます。
 次に栄養についてです。現在は疾患によって、また医師の指示に基づいて 必要な栄養が摂れるように、どうい うものを食べれば良いかを患者家族にア ドバイスしています。例えばネフローゼのような腎臓の病気を患った子 ども には塩分を控えてもらったり、肉類や卵などの蛋白源となるようなものを摂 ってもらったりしています。病院か らもできる範囲で食事を提供しています が、例えばミルク粥、肉を混ぜた粥、ゆで卵、鶏肉、牛肉のスープ煮等で す。そ れらは私たち看護婦がヘルパーと共に準備から配膳まで全て行っています。
 今年2月9日にはミャンマー子ども病院に栄養給食センターが新しくオー プンします。より患者一人一人の状態 にあったバランスの良い食事が提供さ れることを期待します。



Q.最後に今後の抱負について、またAMDAへ何か意見があればお願いし ます。

A.岡山での研修は私にとって本当に貴重な経験になりました。一方で研修 中コミュニケーションが十分にとれ ないもどかしさを感じることも多々ありました。事前に語学の準備が十分にで きたら、日本語または英語でコミュニ ケーションをとることができ、より多 くのことを吸収して帰って来ることができたのではないかと思います。
 2月中旬からは日本で共に研修を受けたソー シュエイさんもスタッフに 加わり更にパワーアップです。一緒に 頑張った仲ですし、協力しあったり相 談しながら仕事ができると思うととても楽しみです。一方でこれからは私た ちが中心となってこのミャンマー子ども病院を盛り上げていかなければなら ないという責任も感じています。
 医療交換プロジェクトとして、引き続き日本の看護婦さんもボランティア で来て下さるとのことで、仕事の面で助 かるだけでなく、精神的にも安心で きますし、大変有難く思っています。一緒に頑張っていきましょう!
 最後になりましたが岡山での研修中にお世話になりました皆様、ご支援、 ご協力くださった皆様、また日本へ の研修に送り出してくださったミャンマ ー政府関係者の皆様に心から感謝いたします。

 
文責:川口まり子(派遣看護婦)
 通訳:キン タン ラ(メッティーラ事務所)



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