ミャンマー

離任にあたって─「もがき、助けられながら」

AMDAミャンマー駐在代表  大森 佳世
AMDA Journal 2001年 1月号より掲載

 2000年10月をもって、2年3ヶ月にわたるミャンマーでの任期を終了いたしました。これまでの仕事や生活を振り返って、報告したいと思います。

<感想>

 NGOにしろ何にしろ、人は仕事をしていく上で、また生きていく上で、何らかの考えを持って生きています。団体としての、そして自分という1人の人間としての信念を含めた性質を形成するには、その土台となる多くの情報がインプットされなければなりません。そのためにはできるだけ多くの人と会い、意見を聞き、事実を把握する作業を、人間は知らず知らずのうちに、営んでいるのでしょう。自分の考えや生き方はさておき、ここではAMDAミャンマーという団体の信念を伝えたいと思います。

 AMDAミャンマーの体質は、AMDA本部、ひいては菅波代表の意向を大きく汲んだものであることに間違いありません。国連NGOに認定された医療NGOとして、世界に広がるAMDAネットワークを担う一事務所として、尊敬と信頼の国際ネットワークに対応し、プロ意識を持ちながら、地域の信頼性を得て、地元と手を取り合い、地元のためになる活動を推進していくことです。その中で、「現地の文化の尊重」「現地の自立の支援」「相互の信頼関係の醸成」は常に念頭にあります。こういうAMDAの性格、自由に意見を出して議論を尽くす風通しのいい空気、そしてこういう土壌を創出する代表の人柄に魅せられて、私たちAMDAスタッフは集まっているのだと思います。

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筆者が任期中(1998年〜2000年)に関わったAMDAミャンマープロジェクト

1) 僻地医療向上プロジェクト
  (マンダレー管区メッティーラタウンシップ)

a) 巡回診療プログラム

産経新聞の「明美ちゃん基金」のご協力によって、ミャンマーでは治療法がない心臓病の子どもを、日本へ呼んで手術するという話を、99年より進めていました。この僻地巡回診療の患者の中から病状が悪く、かつ日本への輸送にも耐えうる子どもで、親や家族の理解を得られるなどの条件を満たす子どもを探していました。日本の受け入れ側の準備も整い、ようやく2001年頭には、ヤダナウーちゃん(7つ)というマヂズ村に住むかわいい女の子が、お父さんと共に来日し、治療を受ける予定です。

b) AMDA診療所プログラム

c) 栄養指導と給食プログラム

d) マイクロクレジット(少額融資)による収入向上プログラム

2) 浄水供給プロジェクト(メッティーラタウンシップ)
  …MIS(国際協力の会)と連携

a) 浄水機設置プログラム

b) ミャンマー人水技術者の日本への研修プログラム

c) 保健衛生教育プログラム

3) 教育普及プロジェクト(メッティーラタウンシップ)
  …ABA(アジア仏教徒協会)と連携

a) 僧院学校建設プログラム

b) 家具供給プログラム

c) ボランティアによる指導プログラム


4) 母子保健促進プロジェクト(メッティーラタウンシップ)

a) 子ども病院の開設と医療器材の供給プログラム

b) 医療スタッフの日緬交換プログラム

c) 緊急基金プログラム(診療費補助・患者輸送)

d) 栄養コーナーの設置と栄養士育成プログラム


5)防災学校建設と防災訓練プロジェクト(マンダレー管区チャパタウンタウンシップ)

a) 防災学校兼僧院学校建設プログラム

b) 10村への防災設備供給プログラム

c) 防災訓練プログラム


6)医療専門家育成プロジェクト(ヤンゴン)

a) 人材育成センター建設プログラム

b) 伝統医育成と日緬中交換プログラム

c) 基礎保健知識普及と連携したマイクロクレジット専門家育成プログラム


7) 水供給プロジェクト(パコック)

8) ASEAN地域自然災害緊急救援プロジェクト(ASEAN地域内)

9)HIV/AIDSプロジェクト(メッティーラ、チャパタウン、マグウェイ管区マグウェイタウンシップ)

10)PHCプロジェクト(チャパタウン、マグウェイタウンシップ)

バゴーでの災害支援プロジェクト(99年6月終了)

マンダレーの北のマダヤでのハンセン病棟内供水プロジェクト(97年終了)

 来年度からはこれらのプロジェクトをさらに統括し、国内ではヤンゴン事務所を中心に、メッティーラの他に、チャパタウン、マグウェイ地域に事務所を開設し、合計4事務所が5地域(事務所所在地に加えて、パコック地域)のプロジェクトを遂行する計画です。ヤンゴン事務所では全プロジェクトの統括とプロジェクトNo.6、7、8を担当し、フィールドの3事務所では、残りのすべてを1つに統括し、拡大深化していく方向です。

 以上のプロジェクトの詳細については3月号でミャンマー特集を組み報告します。


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