緊急救援活動

アフガン難民キャンプ
    −近況報告−

小西 司 (緊急救援対策局長)
AMDA Journal 2002年 4月号より掲載

 AMDAは昨年12月以来、アフガン難民キャンプへ医療チームを派遣し、ラティファバド難民キャンプとムハンマド・ケイル 難民キャンプで医療活動を実施してきた。3月10日、両キャンプの難民人口はあわせて8万人に達しようとしている。国連難 民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、3月中旬からさらに1万5千人のアフガン難民が国境を越え、これらの人々はAMDAの活 動する両キャンプへ避難する予定であり、AMDAの仮設診療所(BHU)をさらに拡大し、急増する難民への医療救援を展開し ていく。現地の山上正道主任調整員の報告では、難民の間では麻疹の感染者が増加しつつあり、対策を急いでいる。同じく 現地のAMDA医師チームからは「次第に気温は上昇しており、これからは衛生的な飲料水の確保と、経口感染症の流行を予防 することが急務」とのことである。

 キャンプ内に張られたAMDAのBHUには、1日約400人の患者が訪れてくる。キャンプ内の連日の産声は日常の光景になった。

 しかし広大な難民キャンプで、「ここへ来られる患者はまだ元気がある。来られない患者をケアするのが大切」と、AMDA母子保 健チームと栄養管理チームは毎日キャンプ内を巡回し、子どもたち、患者たちの訪問診療を続けている。両チームはおおぜいいる妊産 婦のそれぞれの出産予定やどのテントにどのような栄養不良児童がいるかまですっかり把握しており、きめ細かく手当てしている。

 BHUでは対処できない重症患者の救急移送体制も整い、AMDA救急チームは救急車でクエッタ市内の病院を往復し、クエッ タ市で待機するAMDAスタッフが入院などの手配とケアを手助けしている。

 3月初めに帰国した工藤 ちひろ看護師の後任として、3月11日に原口 珠代看護師が着任、今後は原口看護師を中心に医療 保健活動をすすめていく。また、3月13日には再び谷合 正明主任調整員が現地入りした。

工藤看護師と新生児を抱く家族
工藤看護師と新生児を抱く家族

 春、4月からは難民帰還作業も始まろうとしている。平和な国造りのため、せめて難民たちが健康で帰国できるよう、AMDAも 協力を続けていく。




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