緊急救援活動

インド西部地震災害への緊急医療救援活動概要

緊急救援対策担当局長 小 西   司

概況

 インド共和国グジャラート州において、現地時間1月26日8時50分(日本時間同日午ごろ)M7.9規模の地震が発生。 翌日のグジャラート州政府による被害状況の発表によると、震源地のKutch地方では死者数17,030人、アーメダバード市では750人。 インドでは過去40年間で最悪の被害といわれ、死者は18,602人、負傷者165,529人以上、 倒壊家屋数およそ33万戸に達するといわれている(国連人道問題調整部UNOCHA 2月9日付発表)。

アムダの活動―@緊急救援医療

 アムダは、AMDAインド支部およびネパール支部との合同でAMMM(AMDA多国籍医師団=AMDA Multi‐national Medical Mission)チームの派遣を決定した。

●AMMM第1次チーム(10名)

 [派遣期間:1月28日〜 2月5日]

《本部からの派遣》

 鈴木 俊介 調整員 アムダインターナショナル職員

           ネパール駐在

 三宅 和久 内科医 岡山市在住(1月28日〜 2月12日)

 若山由紀子 泌尿器科医 ネパール駐在

《AMDAネパール支部からの派遣》

 Rajendra Prasad Niraula 内科医

《AMDAインド支部からの派遣》

 Attique Vasdev 整形外科医

 Ashwini Kumar 内科医

 Ramachandra Kamath 内科医

 Satish Bekal 看護士

 K. Gokuldas 看護士

 V.S.Chauhan 内科医(1月28日〜31日)

 本部派遣の三宅は28日13時AI301便にて成田より出発。鈴木・若山とNiraulaは同日朝カトマンドゥ出発。 29日には全チームがムンバイ市で合流し、被災地ブジ市に入った。早速ブジ市の診療所にて一部の診察を開始した。 30日、ブジ市の行政機関で提案を受け、およそ45キロ離れたアンジャール市に移動。 ここの病院用テント(およそ2,500m2)の一角を割り当てられて仮設診療所を開設した。 ここには500人以上の患者とその家族が保護されており、また5,6団体の医療チームが入っていた。

 ここでの診療活動は2月2日で切り上げられた。その理由としては、国内各地の医療団体が派遣したチームが多数集まっており、 早くからその活動が軌道にのったことなどが挙げられる。

 引き揚げるにあたっては協議の結果、アムダの活動サイトと医薬品は、 Vijayanagar Institute of Medical Science(ヴィジャヤナガル医学研究所)に引き継がれ、第1次チームは任務完了、 三宅は第2次チームへ合流した。

アムダの活動−A救援物資の搬送

 一方、1月29日救援物資を航空機で搬送することを決定、発表。当日からTVニュースなどで寄付を呼びかけ、1月31日午後に締め切った。 最終的な貨物量は医薬品約1.5t、毛布2,000枚以上、飲料水3t、シーツ・タオルおよそ1,500枚、テント500キロ以上、携行食糧150キロ、 そしてショベルカー2台、総計30t程度となった。この救援機XF1750便に同乗した第2次チームは以下の通り。

●AMMM第2次チーム(5名)

 [派遣期間:2月1日〜2月12日]

小平 雄一 主任調整員 アムダインターナショナル職員

藤田真紀子 調整員・通訳 アムダインターナショナル職員

原口 珠代 看護婦

H.S. Sharma 内科医

大野 耕四郎 土木機械担当 両備バススカイサービス

              サプライズ社員

 救援機は2月1日18時36分、岡山空港を出発、翌2日17時にシベリア、中央アジア経由でアーメダバード空港に到着。 物資の一部とショベルカー2台についてはアーメダバード市にある緊急救援局との共同管理の下、緊急救援に供した。 2月5日までに並行して行っていた予備調査の結果、モルビーMorbi市(アーメダバードより西南)の病院、 ラムナガール Ramnagar村(モルビー市の西方 人口5千人程度)、ジャムナガール市 などで救援物資配布を実施。 モルビー市およびその周辺村落では国際援助団体が未だ活動していない模様で、困窮の度合いが大きい。 ラムナガール村は建造物の損傷がはげしく、住民はテント暮らしを余儀なくされている。

 2月11日20時40分、小平主任調整員、藤田通訳・調整員、原口看護婦、大野技術担当はNH956便 にてムンバイを出発、12日に帰国した。 H.S.Sharma 医師は、24日までジャムナガール市にて災害状況をフォローアップし、2月25日帰国。

インド西部大地震・緊急医療救援活動 患者プロファイル(症例別集計)
                              1月29日 1月30日 1月31日 2月1日 2月2日 合計
ギプス固定、手術、及び転送を必要とする患者の処置       2  4  6  6  2 20
縫合を必要とする頭部及び顔面部の挫創、裂創及び化膿創の処置  -  7  12  6  - 25
頭部及び顔面の軽度の創傷及び縫合部の消毒処置         -  3  6  16  18 43
縫合を必要とする手足の挫創、裂創、及び化膿創の処置      -  5  15  9  4 33
手足の軽度の創傷及び縫合部の消毒処置             1  2  13  22  28 66
体幹部の挫創、裂創及び化膿創の処置              -  3  6  5  4 18
擦過傷の消毒処置                       -  4  21  16  8 49
打撲その他に起因する疼痛                   1  10  11  6  9 37
内科系及びその他の疾患                    -  2  8  8  11 29
※患者1名に対して、仮に2つの症状が観察された場合、それぞれ2例として算出した。(鈴木調整員の報告より)



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