緊急救援活動

「がれきの下から」

コミュニティーサービス局  伴場 賢一
2001年2月22日報告より

 先月インドで大地震があり、日本の報道ではあまり注目を浴びていなかったのですが、ここエルサルバドルでは、 1月13日マグニチュード7.6の地震が起きて大きな影響を被り、引き続き2月13日にまたマグニチュード6.6の地震が起こり、2月末現在、 この2回の地震で死者、行方不明者併せて約11,000人、家屋も35,000戸倒壊し、かなり深刻な被害となっています。

 今回2回目の地震災害に対する救援活動と今後の復興対策のため、アムダ本部から2月16日、急遽私が現地に派遣されました。 また隣国ホンジュラスから前田あゆみ駐在代表が再び派遣され、合流して19日より救援活動に携わっています。

 首都サンサルバドルでは、それほど大きな被害は見うけられないのですが、特に今回被害が著しいのは、貧しい農村です。 土を水に溶かし型にはめて作る日干しレンガを使用し、ただ単にそのレンガを積みたてて作った家は、 マグニチュード6.6の地震には耐えることなどできなかったようです。

何処の世界でも、結局最も深刻な被害者となるのは、力なき貧困層である事に思い悩みます。

 今回の緊急救援を含め、今後災害復興対策を行うための調査で、いくつかの街や村落を見て廻ったのですが、 無残に崩れ落ちた土砂・家・学校、少しずつ手作業で解体や崩れたレンガを取り除く作業が行われているものの、 未だにがれきの下敷きになっている人がいるという話に思わず顔を背けたくなってしまいます。

 昨日と一昨日は、米・豆・砂糖・水などをピックアップトラックに積み、被災地に赴き、物資を手渡してきました。 救援物資を手渡す時に、子ども達の笑顔や、グラシャス(ありがとう)と言うたった一言に、心が和みます。

 そう言えば、言葉と言うものは本当に不思議です。私自身、わずかなスペイン語しか分からないまま作業をしているのですが、 ほんの少しのやり取りの中で、「わざわざ日本からありがとう」、「これで何日かは食べる事が出来るよ」、 「米は要らないから、豆をもう少しちょうだい」などと言われているのが分かるのです。 私の理解が正しいのか知る由もありませんが、一人一人と何か会話が出来たような気がします。

 ただ、ここは中米。被害のあった村落に行くまでの国道には、ヒッチハイクのようなプラカードを掲げ、 実際には大して大きな被害も受けていないのに援助を求めるようなメッセージを書き入れ、 子どもから大人までが道行く車にそのプラカードを大げさに見せている事もあるそうです。 通常現地の人間は英語など解るはずもないのに、そんな時には英語のメッセージを書き入れるのですからその執念たるや凄いものがあります。 悪びれずさも楽しそうに事を行っている姿は憎めないものを感じてしまいますが。

 現在の状況としては、震源が首都サンサルバドルに移りながら、未だにマグニチュード5.0〜6.0程度の余震が続いています。

 今後、まだ余震が続くであろうと予想が出ており予断を許さないという状況です。 医療面では現地政府内務省の管轄であるCOEN(el Comite de Emergencia Nacional:国家非常事態委員会)や軍部、 NGO団体などが建てている仮設診療所が多く見られます。すでに外科的な症例は少なく、ストレスからくる下痢、 至る所で土木作業を行っているため砂塵・粉塵がひどく気管支系の障害などが多く見られました。

 また、心理面では大きな2回の地震がトラウマとなり、不眠症や食欲不振、ホンの少しの地震でも過剰反応を起こすなどの影響が見られます。

 季節的に5月頃から雨季に入るため、骨組みにビニールをかぶせるだけの一時避難所や、 崩れかけた住宅でそのまま生活している住民に対しての住宅の援助が早急に必要になりそうです。




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