ボリビア

AMDAボリビアの新たな挑戦

コミュニティサービス局  富岡 洋子

AMDA Journal 2001年 8月号より掲載

 AMDAボリビアは、2000年度に初めてPHTLS(Pre Hospital Trauma Life Support:病院搬送前救急救命)コースを開催しました。これまで行ってきた ATLS(Advanced Trauma Life Support:上級救急救命)コースが医師を対象とし て、救急救命医を養成するものだったのに対し、より広い、救急救命関係者す べてを対象とした技能研修です。外傷患者の救命率を上げるには、医師へのト レーニングだけでは不十分です。病院へ搬送する以前の段階でしかるべき処置 を行ない、医師に引き継ぐ必要があります。ボリビアではこれまで、救急救命 関係者の技能訓練が不十分なために、救うことができる命を救うことができな かったという現状があります。

 PHTLSにはプロバイダーコースと、インストラクター養成コースの2種類があ り、プロバイダーコースを修了してPHTLS認定救急救命士となった受講者は次の インストラクターコースの受講資格を得て、これも無事修了すると、PHTLSコー スの認定インストラクターとして教えることができる のです。

 車両事故を想定した搬出の実技研修では、実際の車両を使い 【写真1】、災 害・事故現場での患者の評価・固定・搬出の方法を学びます 【写真2,3】。 幼児【写真4】、子ども【写真5】、妊婦など、対象によって異なる対処を学 び、マネキンを使って気管内挿管の方法【写真6】なども習得します。

【写真1】

【写真2】

【写真3】

【写真4】

【写真5】

【写真6】

 今回は最初のコースということでアメリカなどから講師を招く必要がありましたが、次回からは認定インストラクターとなったボリビア支部所属の医師のみで行うことができるようになりました。また、今回インストラクターの資格 を得たコチャバンバからの受講者5名により、サンタクルスとコチャバンバのボ リビア国内2ヶ所でのコース開催が可能になりました。今後も、サンタクルス以外の都市からも参加を募り、将来PHTLSコースを国内全域で行うことができるようAMDAボリビアは引き続き努力を続けていきます。



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