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パキスタン南部サイクロン緊急支援活動
 
 
 
 6月下旬、パキスタン南部で暴風雨による水害が発生し、200万人近い人が被災しました。パキスタン最大の都市、カラチ市があるシンド州でも死者は約250人、25万人が住宅を失い、30万人が避難生活を余儀なくされているとの報道発表もありました。また、インフラも多大な影響を受け、停電や上下水道の停滞も発生したため、住民への負担は更に重くなりました。このような甚大な被害に際し、AMDAは調査として本部から佐伯美苗、ニティアン・ヴィーラヴァグの2人の調整員を派遣いたしました。

 6月28日出発、30日に到着した調整員は、200人以上の死者を出したカラチ市とその周辺地域で調査を開始しました。被災地域では、幸い伝染病の流行は見られませんでしたが、被災住民の間では、インフラ復旧の遅れや、食料や飲料水の配給の遅れから不満が出てきているということでした。そこで、AMDAでは、被災者へ医療支援活動を指揮するカラチ市保健局に対して、復旧活動の促進を後押しする為に、非常灯、長靴、ガスコンロ、飲料水等の物品の寄贈を行いました。また、現地の協力団体であるハムダード財団が運営し、被災者に支援を行っている巡回薬草薬局(注1)にも寄付を行いました。

 ハムダード財団理事長、サディアラシード氏より「AMDAのパキスタンへの平素よりのお気遣いとご支援に心よりお礼申し上げます」というメッセージをいただきました。

今後、被災された方々がいち早く通常の生活を送れるように心よりお祈りしております。

 
 
 
 


 

 

 

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