Sorry ,This page is written in JAPANESE. English version is not available

昆虫網(Insecta)の毒



良性の昆虫咬症:ヒトと動物に咬傷を与える重要な種は多数ある。
双し目(Diptera)のカ、サシチョウバエ(近東で痒疹性皮膚炎を起こすHararaの原因となる)、ブユ(Columbacz, Danube渓谷に生息する種は時おり重篤となる)、アブ、サシバエ(世界中で刺螫を起こす)、ノミ目(Siphonaptera)のノミ、シラミ、さらにトコジラミ、サシガメ(ラテンアメリカ)がこれに含まれる。
異所寄生以外は、接触型殺虫剤(DDT)で駆除されるが、治療には掻痒がひどい時に、次亜硫酸ソーダか抗ヒスタミン軟膏が用いられる程度である。

膜し目(Hymenoptera)による咬症:ミツバチ(図1・アフリカミツバチ、Apis mellipica africana)やスズメバチ(図2・Vespa sp.)による咬症は危険である。常に有痛性、浮腫性の局所反応を生じる。全身症状は感受性のある者や多数の咬傷(ミツバチでは500 箇所刺されると死亡する)の場合に出現する。顔面や咽頭喉頭部の筋肉への咬傷では、声門浮腫で窒息することがあり、特に危険である。重傷例の治療にはCa注射剤、ステロイド、抗ヒスタミン薬を用いる。喉を刺された患者では、緊急処置として気管切開が唯一の救命法となることがある。

熱帯医学データベースに戻る

AMDAホームページに戻る


      このページは、アムダ企画のご協力により作成されました。

            お問い合わせはmember@amda.or.jpまでお願いいたします。