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診断


 哺乳動物からの受傷歴があり、予防接種を受けていない者が、典型的な症状を発症すれば、診断はさほど難しくない。
興奮型の狂犬病は、ヒステリー、譫妄(振戦を伴う譫妄、急性の躁状態)や破傷風を鑑別する。特に麻痺性の狂犬病は誤診され易く、ポリオ、多発性神経炎、Guillain-Barre症候群との鑑別が必要である。

 動物の場合は、その脳を調べて診断する。脳組織の直接免疫蛍光法や組織病理学的検査で、神経の細胞質中にNegri小体が認められる。これは直径1〜30μmで,ほぼ球形の細胞質内封入体である。これの証明は狂犬病に特徴的であるが、すべての症例にみられるわけではない。
ウイルスの分離には、粉砕した組織をハツカネズミの脳か培養神経芽細胞に接種する。
 ヒトの症例では、直接免疫蛍光法で採取試料(涙、唾液、髄液、皮膚や脳の生検組織)から狂犬病ウイルス抗原を検出する。このような試料を細胞性培地に植えてウイルスを分離したり、血清や髄液から特異抗体の上昇を調べることもある。生存中の患者ではこの診断法は難しいが、剖検では常に陽性となる。
 


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