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 天然痘、猿ポックス症とその他のポックスウイルス症


  天然痘は通常伝染性のウイルス疾患で、広く猛威を揮った。

天然痘、VARIOLE, CIM 050.0(天然痘または痘瘡), 050.1.(小疑天然痘), DOF 3.

 
歴史と現状
 疫学
 症候
 鑑別診断
 鑑別診断
 診断
 治療
 予防

 猿ポックス症(ヒトにも罹るサルのオルトポックスウイルス症)


  猿ポックスウイルスは天然痘ウイルスやそのワクチンに近い。この疾患は捕獲したサルに因り、小さな流行を起こす。1970年以来、アフリカ西部と中央部での天然痘の撲滅運動中に、 310例のヒト症例が記録された(図4−2)。この感染は発病したサルや、その他の野性動物(リス?)との接触で起こったようである。ヒト患者では天然痘と症状が類似し、予後も同程度(死亡率16%)であるが、感染力は弱い(二次感染例は天然痘が25−40%に対して、本症では4%)。診断は生物学的にも難しい。如何なる治療法もないが、天然痘ワクチンは猿ポックス症に予防効果がある。

 

 その他のポックスウイルス症


  これらは人畜共通感染症で、ヒトには良性の皮膚病変を引き起こし、通常は流行を見せない。オーフウイルス(orf) は伝染性膿胞性皮膚炎の原因となり、手掌に丘疹を作るか、手指に膿胞が生じて、治りが遅い。ヒツジによって伝染し、その数が増えている地域によく見られる。これに類似した疾患に、ウシから感染する膿胞性口内炎(ケニア、ナイジェリア)と、世界中に見られる牛痘(cowpox)がある。タナポックス(tanaはケニアのTana川に由来する)はアフリカ東部と中央部に見られるサルの病気で、恐らく蚊(Mansonia)によって媒介されると考えられる。ヒト患者には膿胞性病変が1−2箇所生じて、熱発を伴って6週間ほど持続する。これは流行が起こり得る。伝染性軟属腫(molluscum contagiosum) もポックスウイルスに因り、先端に臍状の開口部のある丘疹性の発疹を作る。小児に好発し、自然に免疫される。成人で体表いっぱいに発疹を見る場合、 VIH(ヒト免疫不全ウイルス)感染を考慮せねばならない。
  これらのウイルス症の診断は、特殊な技法(ウイルスの培養や分子生物学的手法)を用いないと確定出来ないであろう。

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