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診断
流行期にはペストは臨床的に診断されるが、それ以外の時では細菌学的な確定が不可欠である。
腺ペストの症例では、横根を穿刺して得た漿液からYersin菌を検索する。メチレン青やGram染色で簡単に見つかることも多いが、 peptoneを添加したブイヨンを28℃で培養するか、実験動物に接種しなければならないこともある。横根が瘻を作り、重感染して、ペスト菌の分離が微妙になることがあり、ハツカネズミへの皮下接種がよく用いられる。そして初期の水泡中の漿液や血液の培養から菌を分離することも多い。
肺ペストの症例では、喀痰からYersin菌を見付けだす。病原菌の同定には喀痰培養が行なわれる。ハツカネズミへの接種は、ペスト菌よりも肺炎球菌への感受性が強いため、有用でない。
ペスト性菌血症の症例では、25-30℃で(37℃でない)血液培養を繰り返し行なうしかない。
血清学的には後になって結果が判るため、疫学で利用価値がある。補体結合反応、蛍光法、凝集法(20倍を越えるものを陽性とする)が利用される。疑診例患者やげっ歯類の死体を検査することは、流行の始まりを捕えることも出来、防疫上かなりの重要性がある。
 
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