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予防
ライのためにひどく孤立することが、長い間続いてきた。現実にライ病院に監禁され、不合理で、非人間的、非効率で、金のかかる方法が取られてきた。不合理の理由は、ライ患者の大半は感染力がない(多菌型の未治療例だけが感染力がある)からである。ライ病院への年余にわたる収容は、通常の生活からの遮断を意味し、非人間的である。日本では1996年にらい学会の勧告などにより、1953年に施行されたらい予防法がようやく廃止された。非効率の理由は、沢山の患者がライ病院へ監禁されることを避けるために、病気を隠すからである。より利用価値のある衛生計画が施行され、監禁は金がかかり行なわれなくなった。
実際にHansen病対策は、疾病の発見と治療で対応している。浸淫地域では巡回班が新規症例を見付けだし、登録者を経過観察しながら薬剤を配布する。一般には発見する班と治療する班は別々である。最初の班には医師と専門の看護婦を乗せ、二番目の班は専門家以外で構成する。自転車で薬を配布して回れば、車よりも安くて済む。過疎の地域では、《自己治療》が導入されて効果を上げている(患者に薬を与えて、数ヵ月間自分で治療するのである)。
アフリカの仏語圏では約20年間、世界保健機関の援助を受けてServices des Grandes Endemieを組織し、Hansen病の浸淫は収まった。しかし発展途上国でこの疾患が無くなることは恐らくないであろう。
BCGによるワクチンの効果は無視出来ない。BCGの生菌とライ菌の交叉性はアルマジロで得られ、ライ菌は熱で死滅するため、効果が期待出来そうである。光田式皮内反応は陽性化することがあり、実際に南米(ベネズエラ)とアフリカ(マラウイ)で実験中である。このようなワクチンが光田反応陰性の者(接触しただけの者、不定型ライ患者、ライ腫型患者で治癒した者)に接種され、光田反応が陽転すれば、ライ腫型ライを発症することはなくなる。この研究の結果は数年後に判る。2000年には有効なワクチンが期待出来る。
         
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