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病理組織学
ライ菌は特に神経組織に好んで寄生する。標的であるSchwann 細胞へ到達するために、菌は血管と神経を貫き、そこで自由に増殖すると考えられる。
もしも細胞性免疫が発達していれば、菌は組織球に貪食され、これが類上皮細胞と巨細胞へ伝えられて、リンパ球が冠状に取り囲む。これが類結核性肉芽であり、短期間に繰り返された免疫性の肉芽である。菌が生き残った場合は、皮膚に侵入して、肉芽腫性の免疫応答が生じる。その際は類結核型ライが発症する。これはライ菌に対する免疫反応が、強烈に現われたものと解される。
免疫が発達していない時には、組織球は菌を殺滅出来ず、菌は循環系にのって神経の他の部位へ運ばれる。神経病変が後になって生じるのは、細胞性の免疫応答の欠如によると考えられる。菌が皮膚に侵入して、組織球に貪食されると、細胞は泡状を呈し(Virchow 細胞)、細胞質には球形になった菌が充満する。このような細胞が菌を殺滅するのを止めると、菌が放出されて、神経の組織球に捕らえられる。このようにして、沢山の組織が冒されるのである。組織学的な形態は非炎症性肉芽で、長い時間をかけて繰り返される。これがライ腫型を引き起こす。この型では、細胞性免疫の欠如で、ライ菌へのin vitroin vivoの細胞性免疫応答が生じず、他の抗原に対しても健常人より応答が微弱である。

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