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疫学(epidemiology)
地勢学的分布:地球上のライ患者数は1,150 万人(報告数は500 万人)と推定される。10億人を越える人々が、罹患率が1/1,000 以上の地域に居住している。アジアのモンスーン地帯、取り分けインド(患者数400 万人)は主要な流行地である(報告数の73%)。アフリカの熱帯、亜熱帯地域は、罹患率が40/1,000を越える。本症の13%はアフリカに見られる。ラテンアメリカとアンチル諸島は本症の浸淫地帯で残っているが、罹病率は低い。大洋州では浸淫の程度は、島によって変動がある。地中海沿岸(およびバルカン半島とイベリア半島)では、ライは残存するものの、罹患率は小さく、また減少している。欧州の他の地域には、重大な報告は殆どない。フランスにはライが約1,000 例残っているが、そのうち半分は浸淫地から移民してきた住民で、残り半分は海外で感染した者である。アンチル諸島、ギアナ、レユニオンは、住民1万人当たり1-5人のライ患者がいる浸淫地域である。排菌型(formes bacilliferes) と非排菌型(formes non-bacilliferes) の分布は様々である。ライ腫係数(ライ腫型に対する類結核型の割合)は、黒アフリカで小さく(5%) 、アジアで大きく(インドで17%、東南アジアで30%)、ラテンアメリカで最大(50%)である。

  拡散:排菌の多さによる分け方があるが、正確な広がり方はよく知られていない。感染は恐らく上気道性と傷ついた皮膚からの経皮性と考えられる。先天的感染は、母親がライ腫型の菌を多数もつときに生じ得る。本症の大半は小児期に感染し、普通成人してから発症する。ヒトは恐らく唯一の保菌者である。Mycobacterium leprae(ライ菌)に類似した菌がチンパンジー、Cercocebus種(mangabey monkey) 、アルマジロに自然感染した、という記述がある。感染するには、患者との緊密で長期にわたるな接触が必要、と長い間考えられてきた。実際、ライ菌に罹りやすい者に伝染する、活動性の菌が幾つかある。浸淫地の住民の約5%が、このような菌に暴露される危険がある。潜伏期間は、類結核型で3-5年、ライ腫型で7-10年と長い。しかし、もっと短い例(6ヵ月)や長い例(20年)も報告されている。
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