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疫学
菌腫は慢性の多発性瘻を作る、炎症性の偽性腫瘍で、真菌または放線菌を含有する。
菌腫の病原には真菌と放線菌の群がある。真菌性菌腫(またはマズラ菌症)は真菌で起こり、Madurella mycetomi, Leptoshoeria senegalensis, Scedosporium apiospermum(=Pseudoallescheria boydii)によるものが最も多い。放線菌性菌腫は、放線菌目に属する糸状構造の細菌である(ギリシャ語でaktinos は光線、mukes は菌を意味する)。Actinomadura madurae, A.pelletieri, Streptomyces somaliensis, Nocardia brasiliensisが最も重要である。
菌腫の病原菌である真菌或いは放線菌は腐生菌で、浸淫地域の土壌と半乾燥地帯に自生するネムノキ科の植物の棘に広く分布する。
ヒトへの感染は、病原菌が皮膚の表皮剥離部から侵入するか、汚染された棘で刺されて起こる。この感染形式から、菌腫は農業従事者や裸足の商人に多いことが説明される。

本症の浸淫地帯は、熱帯の北部と北緯15度付近である。アフリカではセネガル、モーリタニア、マリ、ニジェール、チャド、スーダン、ソマリアに多い。アジアでは(マズラ足と云って)インドで古くから知られていた。東南アジアでは非常に稀である。ラテンアメリカではメキシコとブラジルで見られる。亜熱帯(マグレブ)、南半球(アフリカ、マダガスカル)、温帯地域(欧州)では、散発例がある。

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