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治療
  鈎虫症の主要な治療薬は、tetrachlorethyleneとhydroxynaphtoate de bepheniumであろう。前者は商品化されていない。後者はpyrantelか imidazole配合体に置き換えられる傾向にある。
   Hydroxynaphtoate de bephenium (Alopar): 黄色の粉末で、5g入り小袋として包装。絶食して、朝1回だけ頓服する。成人と学童はAlopar5gを、小量の水に溶いて内服する。3才以下の小児には、薬用量を半分にする。この処方は何ら不都合なく、繰り返すことが出来る。 Alcoparは完全な人体への耐忍性があり、禁忌はない。残念なことに、N.americanusには効果が少ない。
   Panoate de pyrantel (Combantorin): 剤形は、125mgの錠剤と50mg/ml (定量カップで125mg )シロップがある。鈎虫症には20mg/kg/日の薬用量で、2-3日間用いられる。頭痛、目眩の副作用が、希に僅かながら見られる。薬効はN.americanusにもA.duodenaleと同程度にあり満足できる。
   その他の抗ぜん虫薬:tiabendazole(Mintezol)はしばしば糞線虫に対し用いられ、鈎虫へも(500mg 錠剤で)50 mg/kg頓服の薬用量で部分的な効果がある。回虫によく用いられるL-tetramisole またはlevamisole(Solaskil)は(30mgないし 150mg錠剤で) 6mg/kg/日の薬用量を1−2日間内服すると、部分的な効果がある。Tiabendazole-levamisoleの合剤は回虫、鈎虫、糞線虫、、さらには毛様線虫やぎょう虫にも同時に作用する利点があろう。mebendazole (Vermox)とflubendazole(Fluvernal )は200mg の薬用量(1日2錠を3日間)では、人体では十分な耐忍性があり、鈎虫ばかりでなく回虫や鞭虫、ぎょう虫や毛様線虫にも効果がある。albendazole (Zentel)は400mg 1錠で有効である。bitoscanate (Jonit )は剤形が50mgのカプセルで、5mg/kgを3回、12時間あけて服用する。
   付随的な治療:抗ぜん虫薬での治療は、付加的なものを必要としない。乳児や妊婦では時折大がかりなものとなり、上記外に鉄剤の経口投与(sulfate またはfumarateの鉄化合物を0.5-1g)或いは輸血が必要となる。このような症例では、場合によっては電解質の補正や随伴症状の治療が必要となる。
 
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