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診断
  臨床症状と血算で検討を付け、血清と生検で判定を出す。
  血算では20,000-100,000/ μl の白血球増多があり、好酸球は一般に50-80%に達する(20,000-80,000/μl )。好酸球増多は一定(眼球型を除く)で、数か月継続し、他の検査よりはるかに価値があり重要である。高蛋白血症(IgGの増多を伴う)と血沈の亢進、骨髄への好酸球浸潤と悪性所見の不在、通常ヒトに感染する蠕虫の寄生虫学的検査が陰性であることが、重要な診断指針となる。
  免疫学的検査(補体結合反応、凝集反応、免疫沈降、免疫電気泳動、間接的免疫蛍光、ELISA)の価値は、用いられている抗原の品質により、時おり偽陰性であったり、幼虫が移行途中ではA.lumbricoidesに対して陽性を示す。
  病理組織学的にはT.canisの幼虫を証明する必要がある。肝の穿刺生検では、上皮細胞と巨細胞による肉芽、多核の好酸球、壊死部を中心とした形質球が見られ、このうち20%の症例で幼虫が検出される(図1・肝の肉芽腫に幼虫を認める)。大きな組織片(外科的切除片や摘出眼球(図2・網膜内に幼虫を認める)など、剖検組織が望ましい)が得られれば、これをトリプシン消化して幼虫を分離し、手軽に同定するのがよい。

図1 図2


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