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 幼虫移行症および動物の寄生虫が人体に迷入した蠕虫疾患


  ふつう動物に寄生する蠕虫がヒトに迷入することがあり、これらは殆どが直ぐに死んでしまい、本来の宿主以外には適応出来ない。時折その幼虫が、成熟するには至らないが、このような宿主の臓器に寄生する。行き先のない寄生をする結果、皮膚または内臓の幼虫移行症を生じる。これらは極稀にしか成虫にならない。大半が未成熟のまま異所性に寄生して、時おり重篤な炎症とアレルギー反応を惹起する。

   皮膚の幼虫移行症:CUTANEOUS LARVA MIGRANS, SYNDROMES DE LARVA MIGRANS CUTANEE ICD 126.8.

 (同義語;larbish, dermatite rampante vermineuse, pseudomyiase rampante, 所謂creeping disease)

   鈎虫の幼虫移行症

 疫学
 症状
 病理
 診断
 治療
 予防

その他によく見かける幼虫移行症

 内臓の幼虫移行症
 回虫の内臓幼虫移行症(トキソカラ症;toxocariasis, toxocarose)ICD 128.0.
  回虫の幼虫移行症はイヌまたは稀に他の動物の回虫の幼虫がヒトに寄生することに因る。

 疫学
 症状
 診断
 治療
 予防

 鈎虫の内臓幼虫移行症
  A.ceylanicum(セイロン鈎虫)とA.caninum(イヌ鈎虫)の幼虫がヒトに迷入すると、時おり肺に達して、重篤な呼吸障害を来す。喘息様呼吸困難、化膿した粘血性の喀痰、Loeffler性の肺浸潤が長期または短期間見られる。検査上、一定して好酸球増多があり、時に喀痰中に幼虫を認める。

 顎口虫症(GNATHOSTOMIASIS, GNATHOSTONOSE)

 疫学
 症状と診断
 治療と予防

 アニサキス症(ANISAKIASIS, ANISAKIASE,)

 疫学
 症状と診断
 治療と予防

 その他の消化管幼虫移行症

 エソファゴストーム症: Oesophagostomumはサルなどに寄生する小型の線虫で、その幼虫はヒトに最も頻繁に感染する。大腸壁に吸着し、潰瘍形成し、腸管出血と腹膜炎を引き起こす。皮下に異所性に寄生することが知られている。

 ゴンジロネーマ症:Gongylonema pulchrum(美麗食道虫)は世界中に見られ、反すう類とブタの食道に寄生する。幼虫は食糞性の昆虫で発育し、哺乳類や鳥類で腫瘤を作る。ヒトは脊椎動物の肉や粉末にした中間宿主の昆虫を食して感染する。この際、感染幼虫は唇、舌、頬の粘膜から侵入し、丘疹性または跛行性の発赤を作る。時おり幼虫は成虫になり、病変部を削除すると、これにGongylonemaの虫卵を含む。
 
 住血線虫症(ANGIOSTRONGYLOSIS, ANGIOSTRONGYLOIDOSE)

 疫学
 症状と診断
 治療と予防

 ディロフィラリア症(DIROFILARIASIS, DIROFILARIOSE)

 疫学
 症状・治療・予防

 動物の蠕虫症がヒトに成虫で感染したもの

 肝毛頭虫症(CAPILLARIASIS HEPATICA, CAPILLARIOSE HEPATIQUE

 疫学
 症状、診断、治療

 呼吸器への感染症

 腎虫症(DIOCTOPHYMASIS RENALE, DIOCTOPHYMOSE RENALE
  Dioctophyme renale(腎虫)は長さ1mの線虫で、ふつうイヌやイタチ科(ミンク)の腎うに寄生する。その生活環で幼虫は水中に棲み、終宿主の動物またはヒトに感染する。淡水産の魚の腹腔に被嚢する。ヒトの腎虫症は極めて稀で(1979年で14症例)、腰痛や乳び性、血性及び化膿性尿を呈す。虫卵は厚い殻を両側性に栓を有す。皮下への局所寄生が報告されている。

 眼瞼結膜の眼虫症(THELAZIASIS, THELAZIOSE CONJONCTIVO-PALPEBRALE
  気温の高い国々では、動物の眼虫症が見られる。 Thelazia callipaeda(東洋眼虫)はアジアではイヌに寄生する。T.californiensis(カリフォルニア眼虫)は米国では家畜(ウシ、イヌ、ネコ)に広く見られる。ハエによって媒介される。ヒトへの発病は稀でなく、初期には普通の結膜炎だが、角膜炎や涙嚢炎を引き起こすことがある。結膜の奥深くに虫体を発見すれば診断が付く。虫体を取り除き、局所消毒をすれば、自然に治る。

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